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再び出口へ
入口と出口。普通は、どちらが入口で、どちらが出口という感覚はないものだろう。しかし、今言えるのは、こちら側は入口、それも専用だと言うことだ。それでなければ、失踪だけでなく、いきなり現れたりする人物の噂でもちきりになるだろうが、そういう話は子供のころから近所に住んでいて聞いたことがない。だから、入口で確定だ。だとしたら出口がひとつとは限らないのかもしれない。
それはどこか、それが問題だ。それに移動によって生じる時間のずれ。これが正しくほぼ2ヶ月なら、計算はたやすい。その間のアリバイさえきちんとしておけば、実験自体を世間に気づかれることはないだろう。
やはり、川村にもっと聞きたい。
電話をかけてみた。
「先日はありがとうございました。お礼と言ってはなんですが、一度お訪ねしたのですが、ご都合はいかがでしょう?」
「それは、それは。いつでもどうぞ。平日は勤務なんで、あまりお相手もできないですけど」
そんなやりとりをして、日にちを決めて現地へ向かった。




