表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コーヒー

作者: 風夏淡々

ツッコミ「僕は最近、コーヒーにハマっててね。毎朝、こう豆をね、ガリガリーって挽いてコーヒー飲んでるんですけど、これが美味しいんですよね。あなた、こういう風にコーヒー飲んだことありますか?」


ボケ「まあ、僕も、最近コーヒーにはまってましてね」


ツッコミ「あなたもコーヒーにはまってるんですか、初めて聞きましたけど。」


ボケ「こうね、朝から豆を、ガリガリーって挽いて、コーヒー飲むんですよね」


ツッコミ「うん、今同じこと僕も言ってましたけど」


ボケ「まあ、僕の場合は挽いてる豆が違いますからね」


ツッコミ「何か高級な豆を挽いてるんですか」


ボケ「まあ僕の場合は、大豆を挽いてね」


ツッコミ「うん…きな粉が出来ちゃいましたけど」


ボケ「大豆を挽いて、コーヒー飲むんですよね」


ツッコミ「あのね、大豆じゃコーヒーは飲めないの」


ボケ「あとは、6+5から7を引いてね」


ツッコミ「いや、引き算になってるから」


ボケ「あとは、冬だから風邪を引いてね」


ツッコミ「何の話?」


ボケ「あとは、気になるあの子の気を惹いてね」


ツッコミ「あの…コーヒーの話して!」


ボケ「変なことを言ってるから、お客さんが引いてね」


ツッコミ「本当に、そうですよ」


ボケ「引いてるお客さんを、帰りに車で轢いてね」


ツッコミ「最悪か!」


ボケ「ここで一曲、ビートルズでも弾いてね」


ツッコミ「急にどうした?」


ボケ「あとは気になるあの子から、そっと身を引いてね」


ツッコミ「何があったん?」


ボケ「気になるあの子からそっと身を引いて、コーヒー飲むんですよね」


ツッコミ「あの、何の話してるの?」


ボケ「いつもより、ほろ苦い味がしますよね」


ツッコミ「いや、何のドラマだよ」


ツッコミ「いや、あなた、本当はコーヒーとか好きじゃないでしょ?」


ボケ「いや、コーヒーは本当に大好きなんでね。じゃあ、ここで、コーヒー大好きな僕の一日を紹介しても良いですか」


ツッコミ「いや、あの」


ボケ「コーヒー大好きな、僕の一日」


ツッコミ「あ、勝手に始めるっていうね」


ボケ「三日前」


ツッコミ「あ、もう一日じゃなくなりましたね」


ボケ「コーヒー大好きな僕の一日は、豆を選ぶところから始まる」


ツッコミ「まだ三日前ですけどね」


ボケ「豆は本場、ブラジル産の豆を、」


ツッコミ「ああ、良いところの豆なんですかね」


ボケ「中国で栽培し、」


ツッコミ「じゃあ中国産!」


ボケ「その豆を、北朝鮮に輸入して」


ツッコミ「あの、どこ経由してんの?」


ボケ「ここで一杯、ビールでも飲んで」


ツッコミ「いや…コーヒー飲んで?」


ボケ「僕の一日は、幕を閉じる」


ツッコミ「…まあ、まだあと二日ありますから」


ボケ「そして、インターハイ当日」


ツッコミ「うん、もうコーヒーどっか行っちゃいましたね」


ボケ「インターハイ当日の僕は、緑茶を飲んで、心を落ち着かせる」


ツッコミ「コーヒーを飲め!」


ボケ「しかし、僕たちの努力もむなしく」


ツッコミ「うん」


ボケ「三回戦、優勝」


ツッコミ「ちょっとどうなってるかわからないですけど」


ボケ「こんな、高校生活を送ってみたいですよね」


ツッコミ「あの、何の話?」


ボケ「まあ、僕の一日はこんな感じでね」


ツッコミ「あの、全然、コーヒーなんか飲んでないじゃない!」


ボケ「全然、コーヒーなんか飲んでないですよね」


ツッコミ「あの…そんなこと言ってたら、コーヒー好きな人に怒られますよ」


ボケ「まあ、コーヒー好きな人に怒られますよね」


ツッコミ「いや、あなたね」


ボケ「そんなときは、熱々のコーヒーを怒ってる人にかけてね」


ツッコミ「いや、どこでコーヒー使ってるの、もういいよ。どうもありがとうございました」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 淡々と脱線していくボケが最高に面白いです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ