[4章までの設定資料]
このページはここまで登場したキャラクターや用語を、出てきた範囲でまとめたものです。
[3章までの設定資料]と内容が被っている部分もあります。情報更新があった部分には(←NEW!)がついています。
気にせず本編を楽しみたい方は、スルーしてください。
・鈴白流(←NEW!)
『人工冬眠計画』の被検体となった少年のひとり。推定17歳。
冬眠装置『ゆりかご』に入り、眠りに就いたはずが、どういうわけか目が覚めてしまった。
コネクターとの交渉材料を探し求めるも、失敗。新たな希望を探し求めて、『都市』の外へ行く決意を固める。
・流のコネクター
流のコネクター。流を人工冬眠から目覚めさせた張本人。アンドロイドでありながら、自我を持っていると主張する。
単なる仮面でしかなかった模倣人格を本来の自分として受け入れることにより、他のコネクターとは違う独自の意識を有する個体。
・安藤重治
流の幼馴染み。
・叶野美月
流の幼馴染み。流にとっては幼い頃から意中の相手であり、繰り返す時間の中で幾度となく流の伴侶となり、生涯を共に過ごした。
計画の裏をすべて知るも、流を裏切り、冬眠からの目覚めを拒んだ。
・研究チーム
事実上『都市』を裏からコントロールし、コネクター計画の中身を熟知していた五人。
人類の夢を達成するため、皆が眠りに就いた後も研究を続けていたが、敢えなく失敗。行方不明の一人を含め、全員死亡していると思われる。
・『都市』(←NEW!)
『人工冬眠計画』遂行のために造られた、いわば巨大な規模の寝室。
円を描く堅牢な壁が外界の一切を遮断し、全天候型のドームが天を覆う。加圧送風ファンによって温度と湿度が一定に保たれ、人工灯が降り注ぐ、外界から完全に隔離された空間。
『都市』をぐるりと囲む外壁は東西に壁門があり、唯一そこだけが外へと繋がる道となっている。その扉はセキュリティが最高レベルに設定され、ごく限られた者のみが開くことのできる。
・外の世界(←NEW!)
何百年と手つかずのまま放置された原生林がどこまでも広がっている。その遥か先に海がある。壁に備え付けられたカメラでしか確認しようがなく、コネクターでさえ外の世界の情報に乏しい。
人工冬眠を拒み、外で暮らすことを選んだ者たちが居たはずだが、彼らの行方は不明である。
・『コネクター』
バイオ科学で造られた機械人形。〝意識の核〟と呼ばれるパーツが搭載されており、機械的神経を介して外部から送られた人間の記憶データをインプット。擬似的に記憶を引き継ぐことを可能とした。
各機体の意識が相互に横の繋がりを持っており、個々の個体のようでありながら、寄り集まった集合体でもある。
工場で生産されるのは、すべて同一規格。代替用品として量産されるため、ここの性能はそれほど高くない。
模倣人格に影響が出ないよう、シャットダウン機能が備わっている。しかし、内部で起こった事態に対して作動しない。
・等級制度
『都市』における住人各々の身分の制度。職業、年齢、性別、収入、個々人の持つ技量や経歴に沿って、扱える機器類、立ち入ることのできる場所、利用できる店舗まで細かく振り分けられ、段階的に厳しく管理されている。
現状、流の持つ身分証は、等級を最大限まで引き上げられている。
・『コネクター計画』
『人工冬眠計画』の裏で進行していた、真の計画。
人格を模倣し、日常をトレースして記憶というデータを集め、ゆくゆくは人間に代わって適切な取捨選択を行う人工知能を生み出すことを目的としている。
・『人工冬眠計画』
人類が夢見た不老不死を、技術的実現可能なものとして世の中に打ち出した、大規模な計画案。
液体窒素によって人体を冷凍保存し、機械の身体に眠った本人の意識を移し替えるというもの。
しかし、実際に行われていたのは、意識の移し替えではなく記憶の移し替えだった。
・『ゆりかご』
滑らかな流線型を描くカプセル式の人工冬眠装置。
人体に負担の少ない仮死状態を実現させる機能と同時に、コネクターが記録したデータを保存する機能を持っている。
冬眠者の解凍蘇生を行う際、記憶の移し替えの処理が実行されるように設定されている。
読了ありがとうございます。次話より、5章「反撃の狼煙」が始まります。
よろしければ、最後まで楽しんでいってください。