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メラ二ズム  作者: 朱味三
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物置きの裏は、雑草が伸び放題だったが、ところどころ土が見える。空の月が周囲を照らしている。そのおかげで、一ヶ所だけ不自然に、土が盛り上がっている場所を見つけた。最近掘られたのだろうか?


「この公園、今日まで封鎖されてたはずなんだが」


数秒考えて、俺は土が盛り上がって見える場所を、掘ってみることにした。手に持ったライトを、いったんポーチにしまい、素手で地面触れてみる。やはり他の場所より柔らかいな。


「にゃーん」


物置きの屋根の上からミケの鳴き声が聞こえてくる。屋根の上は問題なかったようだ。

ミケを呼ぶと、軽やかにこちらに向かって、ジャンプしてきた。俺はミケを受け止める。


「ずいぶんと、早かったな。そっちには何もないと……」

「にゃにゃ」


屋根の上は見晴らしが良かったらしい。それより、こちら側が気になって、戻ってきたようだ。


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