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「何か事情でも?」

「いえ、言っていいものなのか……」

「ここで言ったことは秘密にしますから」


さあ、言ってみてくださいよ。俺は女性に話しをうながした。

女性の首元から、汗がひとつ流れ落ちた。


「今から、一週間前だったかしら。白い猫が私の家にきたの」

「飼っていたわけではないのですか?」

「ええ、私のアパートはペット禁止なのよ。その日は今日みたいな寒い日だったから、窓の鍵はしっかり閉めておいたわ」


けれど、と女性は話しを続けた。

「いつに間にか猫がいたの。あの白い猫が、私の化粧机の上に……」


さらに、女性は話す。猫は血のような真っ赤な目でこちらを見ていたこと。瞬きした時には、消えていたこと。


「私、夢を見たんだと思って、そのまま会社に行ったのよ。でもまた、夜に化粧机の上に現れた」


腕をさする女性に、俺は話しを続けるように言った。


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