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メラ二ズム  作者: 朱味三
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一瞬の出来事だった。気がついた時には、白猫が喉を噛み切っていた。

緑色の血を撒き散らし。絶命したものは、人の形をした何かだった。一つわかっていることは、存在するだけで害があるということ。そう白猫は言っていた。


「ニャー」


「こちらこそ」


公園の出口で一言だけ礼を言うと、白猫は振り返らずに去って行った。去りぎわの白猫の、傷が徐々にいえている。俺が手助けする必要はないようだ。


「しっかし、本当に一瞬だったな……。なあ、ミケには見えたか?」

「にゃん」


どうやら、ミケには見ていたらしい。白猫の攻撃は、喉以外にもあったらしい。俺が少し落ち込んでいると、ポーチの中に入れていたケータイが音を出した。


「はい、もしもし……。人型の回収を、式神に頼んである?」

「にゃ」

「すぐに戻ってこいってさっ、ミケも行こう」


プツッと音を鳴らし、すぐにケータイの相手は会を終わらせる。相手がいうには、今回のことは予想済のことだったらしい。ミケの方を見ると、困った顔で目をそらされた。


公園に日の明かりが差し込んだ。





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