8. 怨念
7人は、最初に自分たちが目覚めた場所へ戻り、隕石を調べ始めた。機械が隕石を分析し始めた。
「しばらく時間がかかりそうだ、少しここで休憩しよう。」
潤の提案を受け入れた6人は、各々体を休め始めた。ふと、小泉の方を向くと、小泉は自分の体に秘められた力を実感し始めていた。
「部長、さっきの力すごいな。」
潤の言葉に、小泉はふと笑顔を浮かべた。
「段々とこの力の本質が見えてきたぞ。おそらく完全に力が目覚めれば、遠くにいる人物や物体を細かく把握することができるぞ。」
「すごい・・・すごい!」
潤は、小泉の言葉に驚きと喜びを感じた。そして、小泉は言葉をつづけた。
「そして、もしかしたらマサオも力に目覚めつつあるかもしれない。」
「まじ?」
小泉の言葉にさらなる驚きを示したマサオ。それぞれ、どんな力が秘められているか興味を抱き始めた。
「あの時のマサオの限りないスタミナ、周りを遥かに凌ぐスピード・・・もしかしたらあいつの力が完全に目覚めれば・・・すごいことになるかもしれない。」
小泉の推測はやがて現実となるのだった。
機械からデータ解析完了の合図が出た。データを見ると、どうやら隕石自体は何の変哲もないただの石だった。しかし、何らかの力が石を覆い、恐ろしい力を持って地球に落下したことがわかった。
「何らかの力ってのが重要だけど、そこまではわからないのか?」
マサオは、小泉に問う。そして、小泉はデータを見ながらある答えを出した。
「この隕石を覆っていた何らかの力、俺はこの力を知っている・・・この邪悪なオーラは、そう・・・怨念だ。」
「怨念だって!? 一体誰の!?」
錦戸は、驚愕と同時に咄嗟に声をだしたが、さすがにそこまでは小泉もわからなかった。
しかし、ヤスは、何かしらの胸騒ぎを感じていた。怨念の正体は自分にもわからない。しかし、なにか心当たりがある、そんな感情を抱いていた。




