5. 集結
扉の開く音に七人は一斉に後ろを振り向いた。
そこには、自分たちと同様、40代の見た目をしているが、懐かしい雰囲気の二人がいた。
「あぁ? どうなってんだまったくよぉ。」
当時メガネを掛けていた彼は、既にコンタクトにしているが、その見た目とは裏腹の勢いのある話し方は現在でも変わっていなかった。彼の名前は、錦戸なお。
そして、潤達を見た途端に上機嫌な青年が錦戸の隣に立っていた。
彼の名前は、加藤和寿。
「ん~、とりあえず話は扉越しに聞かせてもらったんだけどさぁ・・・なんかやっぱみんな変わんないなぁ。よお!元気だったか? どうしたそんな顔して、ん? ん?」
その親しみを感じさせるコミュニケーションの仕方は、紛れもなく加藤だった。
潤は、久しぶりと笑顔を見せていたが、その勢いに圧倒されてしまっていた。
「それより・・・岸辺が言ってた不思議な力ってなんなん?」
錦戸の疑問は、他の六人全員が抱いているものだった。当然、「わからない」と答えるしかなかった。
そんな中、アミが切り出した。
「とりあえず、七人全員揃ったみたいだし・・・外に出てみない?」
あれから気づかぬ間に300年が経過している現在、人類は潤たち七人しか生き残っていない。
しかし、彼らの心の中にはわずかながら
「実は少しは生き残りがいるのではないか?」という気持ちがあった。
アミの言葉に六人全員が乗り、外に出る決心をした。
当然、不安や恐怖がないわけではない。300年という膨大な年月で地球がどのように変わってしまったのかまるで想像ができないからだ。
「あっちに外へ繋がる扉がある。」
小泉の案内で外へ通じる扉の前に立った七人。
「家族も親戚も・・・知り合いも・・・友人も・・・もはやこの6人しかいないかもしれない・・・でも、必ず突き止めよう、真実を!」
潤の言葉に、他の六人全員が頷いた。
小泉が扉の横にあるスイッチを押すとついに扉が開かれた。
そして、7人の目には300年後の地球の姿が映し出された。




