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1.突然の終わり
青い空の下、ただ一人街中をなんの目的もなく歩き続ける青年がいた。彼の名前は片桐潤。看護師として働く立派な社会人のはずだが、彼から出る雰囲気は、誰もが近寄りがたいと思うほど圧倒的に孤独なものだった。
彼は、町外れの河川敷の草むらに腰を下ろし、ただ目の前に広がる川を見つめていた。
「暇だぞぉ・・・あぁ、そうか、今は部長もヤスもいないのか・・・」
そんな彼のつぶやきは、現在の彼の現状を表していた。朝起きれば朝食を口にし、仕事場へ向かい、休憩時間に昼食を口にする。そして、勤務が終わると帰宅途中に外食をし、帰宅すればベッドで眠りにつく。せっかくの休日も趣味のパチンコに費やして終わる。そんな毎日の同じ繰り返しに彼は飽き飽きしていた。
あの頃は楽しかった。金を使わずとも高級な食事を奢ってもらい楽しむことも、暇なときは足を運ぶ場所もあったが、今はそんなことすらできない。と彼の心は呟いていた。しかし、ふと空を見上げると太陽とは違う小さな光が目に入った。
「ん?・・・なんだあれ?」
潤は同じ繰り返しの毎日に飽き飽きしていた。仕事、趣味、すべてのものを純粋に楽しむことができなくなっていた。そんな彼の日常は、突然終わりを迎えた。




