第7話:両親再会! 太陽の欠片で地上に光を!
氷の平原 を越え、
俺たちは 光の柱 の下に立っていた。
――旧首都・エテルノス。
崩壊した高層ビル。
凍りついた噴水。
そして、中央に――
巨大な円形施設。
太陽の欠片 が眠る場所。
「ここが……両親の最後の記録 か。」
俺、カイトは、地熱短剣・改 を握る。
鼓動が、地熱の脈 と共鳴する。
施設突入
扉は、血の封印。
――俺の血 で、開く。
「カイト。覚悟は?」
ガルドの声。
俺は頷く。
――両親に会う。光を取り戻す。
短剣で掌を切り、血を扉に。
ゴゴゴゴ……
扉が開く。
中は、暗闇。
でも、奥に光。
太陽の欠片
中央に、巨大な水晶。
――太陽の欠片。
黄金色に輝き、温かい。
周囲に、無数の管 が繋がる。
――魔導兵器の心臓部。
「これが……光の源?」
エルムが解析。
「エネルギー無限。
だが、制御不能。
――大戦の原因 だ。」
そのとき――
影 が動く。
ローブ集団の首魁、ヴェルム・クロウ。
――両親を人質 に。
「カイト・ヴォルト。
――お前の両親 だ。」
奥から、二人 が引きずり出される。
レイナ と ガイウス。
やつれ、鎖で繋がれている。
でも、生きている。
「母さん……父さん……!」
俺の声が震える。
両親の真実
レイナが、涙を流す。
「カイト……大きくなったね……。」
ガイウスが、鎖を鳴らす。
「太陽の欠片 は、
希望 でも 兵器 でもあった。
俺たちは、封印 した。
だが、ヴェルムが――」
ヴェルムが、冷笑。
「封印 など無意味。
――光を支配 し、
新世界を創る。」
彼が手を上げる。
太陽の欠片 が、暴走。
施設が揺れ、熱風 が吹く。
最終決戦・序章
「カイト! 地熱短剣 で、制御装置 を!」
ゼンの声。
俺は走る。
――両親の設計図 を思い出す。
制御装置は、水晶の根元。
ヴェルムが、魔導兵器 を起動。
――光のゴーレム。
身長10メートル。
太陽の光 を放つ。
「シルバーフロスト! 連携!」
ガルドが剣を、リナが弓を、エルムが地熱を――
俺は、制御装置 へ。
「カイト! 地熱の血 を!」
レイナの叫び。
俺は短剣で、再び掌を切る。
――血を水晶に。
ドクン……ドクン……
地熱の脈が、太陽の欠片 と共鳴。
――制御開始。
ゴーレムが、暴走停止。
ヴェルムが、絶叫。
「不可能……!」
光の選択
太陽の欠片が、安定。
施設に、黄金の光 が満ちる。
――初めての太陽。
「カイト……選べ。」
ガイウスの声。
「光を地上に――ルミエールは終わる。
光を封印――希望は消える。」
俺は、両親を見る。
シルバーフロストを見る。
ルミエール を思い出す。
――ミオの笑顔。
――芋の皮マフラー。
「両方 だ。」
俺は、地熱短剣 を掲げる。
「光を分割。
――一部を地上、一部をルミエール。」
レイナが、微笑む。
「さすが……地熱の息子。」
分割と旅立ち
太陽の欠片が、二つに分裂。
――地上用 と ルミエール用。
施設が、崩壊開始。
「逃げろ!」
俺たちは、全力疾走。
背後で、光の爆発。
――雪が溶ける。
――雲が割れる。
――太陽の光 が、初めて地上に。
ルミエール帰還
昇降門を開けると――
ミオ が、涙で待っていた。
「カイト……! 光 が……!」
空に、薄い太陽。
ルミエールの魔法灯りが、不要 に。
――新しい時代。
両親が、俺を抱きしめる。
「よくやった……カイト。」
ヴェルムは、行方不明。
だが、最後の言葉 が残る。
「真の闇 は、光の裏 に……」
エピローグ
数日後。
ルミエールは、芋畑 を地上に。
ネズミは、家畜 に。
――希望の街。
俺は、地熱短剣 を手に、
新天地 を見上げる。
――光の届く世界。
「次は、真の闇 を倒す。」
ガルド、リナ、エルム、ゼン、両親、ミオ――
全員で。
魔法の灯りは、消えた。
代わりに、本物の太陽 が、
ルミエールを照らしていた。
―完
「続編、読みたい? 新大陸編どう?」




