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青き月季の書 <異世界へ転生した俺は本の力で冒険も貴族社会もを無双する>  作者: 紅蓮樹(秋)
人生のプロローグ(幼少期)ー会話文少なめです
9/10

9. 剣術と新スキル

キン!キン!

「はぁはぁはぁ...」


俺はあれから片手剣を渡されて試したあと、今は両手剣に持ち替えてこっちを試している。

ベイルードは軽い訓練用の金属剣と言われはしたのだがそれでも子供には重いものである。


正直剣を握るということに慣れていないのでどちらが自分に合うかも全く分からない。


「よし、やめ。コールもありがとう一旦休憩しろ」


「まぁ、初めてにしては中々のもんだったぞカインそうだろベイ?」

「正直に言うと...、立ち筋は普通または少し才能を感じるレベルだった。それよりだ。お前のその度胸には驚いたよ、まだ5歳なのによくあんなに攻めの姿勢でかかったもんだな。普通最初は萎縮して護りばっかになるのが基本なんだけどな」

「そうなのか?まぁ、そうだな私も子供の頃は確かにそうだったかもな?」

「いやだかなカイン、攻めを極めるのも良いが護りの訓練もおろそかにするなよ。まぁ今日はこの後片手剣に盾を使ってみて終わるか」

「はぁはぁ、分かりました...」


体力もう限界なのだが...




盾を使っての訓練を終え俺の初外出は終了した。

コールとザハトは無理らしいが、ベイルードは今後屋敷にも出入りするそうだ。


帰宅後父に今日の動きの復習をして、食事を摂ら始めた。

その後、俺たちは夕食を終え風呂に入ると母ひ出て行きまた父と二人きりになっている。


「父上、父上はどのように訓練したのですか?」

「うむ、私か?そうだな、まずは自分に合った剣。私の場合は両手剣だったなを使っての素振りを毎日していたな。それと並行して身体強化魔術を習得しようとしたな後は暇なときは剣術の教本を読んでたぐらいか?」

「え、魔術って習得できるんですか?」

「あぁ、そうか先天性の魔術の存在しか知らんのか?まぁ魔術の話はもう少し先になるかもな。どうやら最近王都の方で立て続けに魔術のかなり大きな才能を持った者たちが出たらしくそっちに鑑定士たちが忙しいようだからな」

「そうですか...残念です。では、教本の方はあるのですか?」

「そうだな、いやあるはずではあるのだが...何せ私はあまり本を読まないからな多分書庫のどっかにはあるはずだ」

「えっ?ウチに書庫なんてあったのですか?」

「あぁ、それも知らなかったか。4階の私の第二の書斎の奥にあるからな。本は貴重だからあまり人の出入りは許可しなかったし」


父はそうだなと小さく囁き、今のお前ならよかろうと俺を四階の書斎へと連れて行った。


「少しそこで待ってろ、今書庫の鍵を開ける」


そうして、父が開けた扉の先そこにあったのは...

いや、そりゃね貴族の書庫って聞くとさ普通思うよね?

なんか、ずらーと本が並べられて二階建ての図書館みたいな部屋をさぁ。

だから、ちょっと残念だった。


開かれた扉の先は書庫というよりはクローゼットに本棚を置いたという方が良いような場所だった。


幸い普通のクローゼットではなくウォークインぐらいの大きさではあったが。


「えー、おっこれだ。懐かしいな」


父が取り出したその本は皮の表紙に表に剣術と書かれたノートに似た本だった。


「よし、カイン。これを読めば多少は剣術の事が覚えられるだろう。もちろん身体で覚えるのが一番だが、知識を蓄えて悪いことは何もないからな」


父は俺にその本を渡した。

ありがとうございますと短くお礼を言って俺は自室に戻った。


自室はまだ赤ん坊だった頃の部屋ではなくもう少し大きな新たな部屋に移っていた。

残念ながらこの部屋は前とは違い床は木ではなく石畳でその点ではあまり心地の良いものではなかったが。


真ん中には大きなダブルサイズのベッド。

その横にはウォークインクローゼットにナイトスタンドそれだけの素朴な部屋だった。まぁまだ最近入ったばかりだったから私物じたいなかったのだ。


俺はそこで先程の本を手にベッドに横たわった。


正直俺はあまり剣術という者に心が躍りはしなかったがこの世界に生まれたからには必要だろう。

そう思い本を開いた。


?!


『ユニークスキル速読を発動しました』


開いた瞬間頭の中に音声?ではないが()()が流れた。

それに続きまたいくつか流れた。


『スキル発動により解析を行いました。書物<剣術教本初級>よりスキル、剣術基本・体術基本・盾基本・鎧の着用を習得しました』


それと同時に急に俺は頭痛に見舞われた。

そして、俺はその場で意識を失った。

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