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青き月季の書 <異世界へ転生した俺は本の力で冒険も貴族社会もを無双する>  作者: 紅蓮樹(秋)
人生のプロローグ(幼少期)ー会話文少なめです
6/10

6. 五歳の誕生日とプレゼント

投稿してないの気づかなくてごめんなさい!(予約したつもりだった)

異世界に来てから約四年が経った。

年月が過ぎ俺も日本の普通の少年と同じように成長していった。

もちろん、日本でいては当然にあったようなぜいたく品などはないが...


変わった事といえば今日まで一回も屋敷の外に出た事がない。

そして、メイドたちが一切変わってない。それどころか二十五人中四人ぐらいしか外出をしているところを見ていない。

父は俺が二歳の誕生日を迎えた後は時折長期間の外出をするようにはなったが。


また、妹の誕生の際に出くわした仮面の男たちと妹本人にもまだ会えていない。

それ以外の来訪者ともだ。

まるで監禁、いや鎖国さ世界に来てから約四年が経った。

年月が過ぎ俺も日本の普通の少年と同じように成長していった。

もちろん、日本でいては当然にあったようなぜいたく品などはないが...


変わった事といえば今日まで一回も屋敷の外に出た事がない。

そして、メイドたちが一切変わってない。それどころか二十五人中四人ぐらいしか外出をしているところを見ていない。

父は俺が二歳の誕生日を迎えた後は時折長期間の外出をするようにはなったが。


また、妹の誕生の際に出くわした仮面の男たちと妹本人にもまだ会えていない。


それ以外の来訪者ともだ。

まるで監禁、いや孤立させられているような状態だ。

メイドたちの様子を見るに無理矢理って感じはしないが。



そして、今日をもってこの普遍的な生活から変わることになる。



「カインよ、誕生日おめでとう!」

「カインちゃんもやっと五歳ねおめでとう!」

「「おめでとうございますカイン様」」


今日は五歳の誕生日だ。


五歳の誕生日はこの世界の貴族にとってはかなりの大イベントらしい?

いつもは顔を出さないメイド長が出てくるんは実際そうなのだろう。

父も今日何かしらあるとほのめかしていたし...


ちなみに、この場には両親とメイド長、俺の主担当メイドが居合わせている。

その他はというと、いつも以上に誕生日は忙しくいない。

もちろん出合い頭に祝ってもらったが。



席に座っていたらそれこそ先程忙しそうにしていたメイドたちが今までに見たことないような豪華絢爛な料理の数々が出てきた。

飲み物はいつものフルーティな茶ではなく少し苦めだった。

メインディッシュは前世でも見たことあるような厚いステーキ。

味は少し覚えている味と比べたら薄かったが、それでも今までに食べたことないような味の濃さだった。

それ以外にも様々な料理が出た。

メインディッシュのステーキ以外は一口サイズのものが多かったが。


俺は久しぶりのこの味が濃い料理に五歳児とは思えないほどに大食いできた。

最近はこの世界の料理の薄い味の料理にも慣れたと思っていたのだがやはりこの濃い味が恋しかったらしい。


ちなみに料理に珍しく魚料理は出ていたが寿司などの和風の料理はなかった。

まぁ寿司は生魚が必要だからしょうがないとして和食が全くないとはな...


だが、ジャガイモやトマトは出ていたから新大陸は発見されたのか?



食事が終わった後父は俺を呼び寄せた。


「カインよ、お前は今日で五歳になった。お前にもこの屋敷の外へ行くような祝祭事などがあるだろうからな。貴族として生まれたからには色々と気をつけんとな」


父はそう言って仮面を俺に手渡した。


その仮面は、目を隠すようなものではなく口元だけが開いているようなどちらかと言うとフェイスマスクといったほうがしっくりくる感じのもので、決して質素とは言えないが控えめだ。


貴族のものといえば宝石で着飾れて金ぴかで金属光沢を放っているようなものを創造するだろうがこれはそうではない。


素材は木でなくひんやりとした黒い石からできていた。薄くはあったが造りは頑丈で簡単には割れなそうだ。


装着品もほぼなく輝いてもいないが顔の部位はしっかりと分かるようには彫られていた。

だが何よりも目立つのが上に彫られた鷲だ。

そして、そこにはこの面の唯一の装着品、赤色の宝石が目のところに嵌め込まれていた。


「父上、これはなんでしょうか?」

「うむ、これはビブリテリカ辺境伯の面だ。この鷲が見えるだろ?」

そうして父は先程言った鷲の彫られたところに指を指した。

「これは、我が家を象徴する守護獣だ。東の山脈を抜けたら西の砂漠にあるグニドニア帝国、北に行けば大陸有数の大きさを誇る魔の森、そして東にはプレニウス大草原からなるベヒド諸国。我らが領はそれら全てと接している。攻められる時は盾に攻める時は矛となり南の王国全域を守って行かなければいけない。そのために代々辺境伯の地位を引き継いでいるのだ。」

「それは分かりました。しかし、なぜ仮面が必要なのですか?」

「それはな...、まぁ立ち話もなんだせっかくだその仮面をつけて邸内でも散歩しようではないか」


父はそう言い俺を玄関の外へ初めて連れ出した。

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