表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青き月季の書 <異世界へ転生した俺は本の力で冒険も貴族社会もを無双する>  作者: 紅蓮樹(秋)
人生のプロローグ(幼少期)ー会話文少なめです
1/10

1. プロローグ

前作(一旦放置中)から読んでくれている人は久しぶり!

新しく見てみた人たちは初めまして!

秋です!

「ハァ~、宿題終わらねぇ」


今日は夏休み最後の日、溜まりに溜まった宿題を俺は一日で消化するというパワープレイをしていた。

俺はバカじゃない、完全に終われせる計画をちゃんと立て一前もって一時間何ページすれば終わるか計算してやっていた。


やってはいたのだが、少し誤差があったらしく二ページ終わらせるはずだった最初の十五分で一ページの半分も終わらなかった。

結果から言うと小一時間ぐらいは集中していられたが、残った量を見て絶望してやる気が失せた。

(ラスボス様がおわす塔か何かですか?!)

そもそも毎日コツコツとまともに取り組めてない奴が一日で終わらせると思ったのが駄目だったんだ。


(バタンッ)


「あーあ、やめだやめだ」

どうせ後々あきらめるんだから早いうちにあきらめた方がいいだろう。

俺はベッドに横たわるとともに横の棚からこの間買ったお気に入りのラノベの最新刊を手にした。


パラパラ挿絵を見ているとちょっと出番が少ない推しキャラが出てきて嬉しかった。

とは言ってもまだその章にたどり着いてないので何をしているかは正確には分からない。

「んん?ってこの杖は確か竜の巫女のみが使える...、あっこれネタバレくらったわ」


この章と言ったが実のところこの本自体手を付けていない。それどころか数ヶ月前に発売された8巻にもまだたどり着いておらず7巻の序盤に今いるところだ。


ラノベを買い漁ってはいるものの俺は読むスピードが絶望的に遅く、こちらも溜まっている状態なのだ。

何だか、文字だけ見ていると内容が入って来ないんだよなぁ。

まぁ別にこちらの方は溜まっていても嫌な気はしないが...


それでも、やはりこの本たちの内容を全て知りたいという気持ちはあるのだ。

いや、世界中の本、物語たちを俺は読み漁りこの脳にその内容を刻みたい!


そうだよ!俺には立派な目標があるじゃないか宿題なんかしている場合か!

一日で終わらせる?ふざけるな!そもそも俺は宿題をやるためにこの世に生まれてきたんじゃない!

「そうだ!今日はオールナイトでラノベを読み漁るぞ!」


...


「ふぁ~」

あれ、もう朝になったのか?

いたた、寝落ちしちまったな...。つかタイマー設定忘れてたのかよ。たくっ

ん?上手く起き上がれないな。始業式に遅れちゃうじゃないか。


(おーい!母さん...!)

声がうまく出ないな。

もう少し強い勢いで!


ーーー「うぎゃゃ、うぎゃゃっ」


近くで赤ん坊の声が?あれ、というかここはどこなんだよ?

今更だがここは全然俺の部屋に似ても似つかなし。

見回す限りヨーロッパの中世風の創りのようにも見えるが、それに柵らしきものに囲まれているな。


俺は誘拐されたのか?まさか、突然意識を失って病院?

ここが天国とかは...今は一旦その可能性は除外しておこう。


じゃあ、この身動きが取れないのは麻痺薬かそれに類したものか。

誰か近くにいないのかな。

(誰かー!いませんかー!)


「うぎゃ~!」


んん?なんでさっきから赤ん坊の声俺の声と重なってんだ?

つーか、どこいるんだ?


(コンコンコン)


「失礼します。あらあらカイン様夜遅くにどうかされたのですか?」


おっ!人が人の声がする!しかも日本語を話しているぞ!

そうして入ってきたのは、メイド服のコスプレをした女性だった。

この変な人に現在位置を聞いてみよう。


「あうあう」

「どうかされたのですか?」


その女性は俺に近づいて...

って?...。なんだこの女性?!

巨人か?バカでかいじゃないか!いや、縮尺は周りと合っているから。

ん、俺が縮んでいる?それも相当...


うわ、俺が持ち上げられた!


「はーい、よちよち。大丈夫ですよ。大丈夫ですよ」

この女メイドのコスプレの上この言動おかしいのか?


...いや、おかしいのは俺のほうなのか?

一旦整理しよう。


ヨーロッパ風の建物、メイド、身体の縮んだ俺、そしてそれらが総合しておかしくないとなると。

いや、そんな訳ないよな。あり得るはずないよな。


俺はこれでもまぁ俗にオタクと言われる部類の人間だと言うことは自分でも理解している。

実際好んでその様な書籍は積極的に読んでいた方だ。妄想したり、いつか自分がととも思った事はある。


だが現実的にあるはずがない。そう、あれはフィクション上の物語なのだ。だからこそもしかしたら自分がとかって考え楽しむものだ。

それでも、それを含め、色々考えても一番説得力のある説明はやはりそうなってしまう。

なってしまったのだ。


現在はまだどういう感じにかどういう理由かは分からないけど。

俺は、多分だが「転生」というものを果たしてしまったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ