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どうでもいい話

時々天才じゃないかと思うセンスに出会う

作者: 穂高貴志

 バブルの頃、一時働いた零細企業の社長が色々アレだった。

 脂ギッシュな中小企業の社長タイプは他所で何人も見て来たが、彼は真逆のタイプだった。

 神経質だが非常に頭の良い人物で、実際彼の設計には独自の合理性が有り、とても私等の及ぶ処では無かった。

 ただ、頭が良過ぎるせいなのか何と云うかその、発言や行動のキレが良過ぎたのだ。


 例えば、製品の故障にブチ切れて至急の対応を求める顧客への対応

「仕方ありません、伺います。

 伺いますが、伺ったからと言って直ると思ってもらっては困る」は、伝説として語り継がれていた。


 例えば、房総の海っ縁へ出張した時の一言

「〇屋の塩辛って美味いよね」には、相互理解の限界を感じた(何故此処でソレが出てくる)。

 彼の味覚には定評が有り

「この店美味いんだよねー」と、意気揚々社員引連れてチェーンのレストランで、アレは忘年会だったか。

 最初の1杯以降は各自自腹システムは、他に経験が無い。


 熟考が、何故か一番言ってはいけない発言に繋がる事も多く、顧客や女性への失言は枚挙に暇がない。

 当然社員へのソレもなかなか鋭いものがあり(仕事に困らない時代だったのもあって)最短半日、週3人とか辞めた(最長が2年半らしい)。


 そんな社長の口癖が

「それじゃ困るんだ」

 頭が良いくせに物理的に絶対不可能な仕様とか納期とか平気で出しては困っていた。

 で、ついたアダ名が【コマンダーT】

 天才じゃないかと思った。

私も、長くは務められなかった。

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― 新着の感想 ―
 体育会系とはまたちがったパワーの社長さんですね。  同じ線上で汗を撒き散らして戦わないなら、ほかと違う独自のポイントのとりかたで勝負してきたのでしょう。  でも、理解が追いつかないかたの部下として働…
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