6話: 心の葛藤
更新が遅くなってすみません、バイトが忙しくて書けませんでした(汗)
これからもちょっとずつ更新していきます
新学期が始まり、優夢と翔馬は日常の中で特別な瞬間に気づいていました。教室での彼らの視線が交わるたび、心に微妙な変化が生じていました。
ある日の放課後、学校の屋上で優夢はひとり、翔馬について考えていました。友情の中に混ざる感情に戸惑いながらも、優夢は思い切って友だちに翔馬の話をした。
「梨帆ちゃん、ひとつ聞いてもいい?」
「どうしたの?」
「最近、なんだか変なんだ。翔馬くん対して友情以上の気持ちが芽生えているみたいで...」
「なるほど、翔馬くんは優夢ちゃんのことどう思ってるのかな?」
「わからない。」
「そっか、」
「私ね、文化祭の最後に告白しようと思ってるんだよ。」
「なるほどね、優夢ちゃん、1ついい?」
「どうしたの?」
「実はさ、私も翔馬のこと好きなんだよね、私も文化祭の最後に告白しようと思ってたの。」
「そうなの、そっか、ライバルだったのか、翔馬くんモテるね。」
「うん、私は優夢ちゃんのライバルだけどこれだけは言っておくね。諦めないで。告白すれば答えが聞けるんだから。」
「うん、でも、梨帆ちゃんも翔馬くんに告白しようと思ってるんだよね。文化祭の最後に。」
「そうだよ。どっちが先に告白できるかな。」
「勝てなさそう。」
「私は負けないからね。」
優夢は黙って頷きました。この複雑な感情に直面し、優夢はどうしたらいいのかわからなくなった。
その後、2人は普段通りの学校生活を続けましたが、微妙な空気が漂っていました。友情が深まる一方で、未知の感情に向き合う難しさが彼らを苦しめていた。
数週間後、学校の文化祭が迫り、優夢と翔馬はクラスの出し物の準備に忙しくなりました。一方で、彼らはお互いに対して素直になれないままでいました。
文化祭当日、屋外ステージでの発表が迫っていた。舞台袖で翔馬は深呼吸し、優夢は彼の隣に立っていました。
「優夢、ずっと言いたかったことがあるんだ。」
「実は私もあるんだよね。」
「俺さ優夢のことが好きなんだよね、優夢を失いたくない。」
「ありがと、少し考えさせて」
「そうだよね。」
「文化祭の最後に答えるでもいいかな?」
「うん、大丈夫。優夢の言いたいことって何?」
「文化祭の最後に言うよ。」
「わかった。」
言葉を交わした瞬間、2人の間に微笑みが広がりました。文化祭の舞台に向かう前に、優夢と翔馬はお互いに深呼吸をして、未知の未来に向かって歩み出す覚悟を決めたのでした。