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1-6

「お待たせてしておりました。ギルドカードが出来上がりましたので、お渡しします」


 銀皿の上にカードが二つ、載せてある。

 どちらが誰のかなど見た目では分からないが、カインと少女は一目で見分けがついた。

 自分のカードはハッキリと文字が見えてるが、隣のカードには何も映っておらず、白紙の状態であった。

 

「あれ、君のは何も映ってないよ」

「それはあんたの事でしょ」


 二人は顔を見合わせ不思議がり、答えを教えて欲しいと受付嬢を見た。


「ご説明します。このカードを初めて使用される方は、所有者様ご本人でなければ認知できない仕組みとなっております」

「えっすごい……」


 口をあんぐり開けて少女が驚く。 

 しかし疑問に気づきそれを問う。


「初めてってどういう意味?」


 受付嬢もその言葉を聞きたかったのか、少し微笑んだようにカインには見えた。


「それもご説明しましょう。本人様が承諾されたお方がいらっしゃる場合、カードをお見せすることができます。しかし、全てというわけにはいきません。見られたくない経歴などはご本人様の意思で伏せる事が可能です」


「そこまで出来るのね。すごすぎるわ」

「確かにすごいけど、もし盗られたら」


 カインもある事に気づく。

 受付嬢は続ける


「お気づきですね。盗難や紛失の被害に遭わられますと、再発行となります。その際には、冒険者に関する経歴は全て無くなり、ランクによる格付けや討伐称号なども失われます。ご容赦ください」


 二人は少し身震いした。


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― 新着の感想 ―
[一言] それはつまり、ハイペースで成り上がったヤツ相手に嫉妬した奴が、成り上がったヤツのカードを盗む事もあり得るってわけですねいやぁ怖い( ̄▽ ̄;)
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