忍者だ捕まえろー!
ありゃ?
ふふふ、こいつはあれだ人間の書物に書いてあったあれだ忍者という奴だ。スパイは奇抜なファッションで、派手なアクションをするから違うしな!
それに、こいつは普通に体全体を地味なブラウンで覆っているからかっこよくないぞ!
でも、忍者は幻の存在だからな。見た目が悪いくらいでちょうどいいのだ!
!そうだ!きっとこれは私へのプレゼントなのだ。
捕らえれば夢に一歩近づくぞ、と言われているんだ。答えなきゃいけないな!
というわけで私は、糸を錬成する。私は腹以外からも糸をだせる。仕組みは聞かれてもよくわからん!
それは、確かな強度と伸縮性、それでいて敵を逃すことがない粘着力を持ち、ゆっくりと目標に近づき絡み付いていく。
まだ気づかれていない。
最初に手、そして足、逃げることが出来なくなるまで相手を拘束し、周囲を包囲する。【蜘蛛の巣】なのだよ。
「...!な、なんですかこれは!」
異変に気づき、覆面のせいかくぐもった声で疑問を口にする忍者さん。だけど場はすでに整っている!後1手で相手は詰む!...ついでにこの声で下の人にも気づかれたみたいなのです。
···次からいく場所探さないとなー···なんて考えるスパイダーである。ふふん。
「くっ!まさか気づかれていたとは···一体何処の者ですか!」
あとは、こう、かぷっと
「··っ!これは...どくか...」
人間が耐えられる程度の毒だ。ふふふ、解毒も私にしか出来ないから、早く情報をプリーズ!
「...そうか、私、ここで死ぬんだ。」
いやいや、後一時間は耐えられるから、それからちゃんと捕まえるから早く喋ってよ!
「...あぁ、つくづくぱっとしない人生だったな。好きな人の情報を集めようとして、スパイになったけど結局その人は別の人と結婚しちゃったし、だからといって他のことは出来ないからってだらだら続けてたらこんた結末か、...しかも使い魔にやられたんだ。弱いな、私。じゃあ、これは決まってたことだったんだ。情報も漏れたんだろうから、切り捨てかなー····ぅっ!」
...え、あれ、この人忍者じゃなくてスパイだったの?やべっ(°ー°〃
メスだったか…