4.題名は「誰が、どうなるか」を書くべし。
さて、あなたの目の前に投稿ボタンがあります。
投稿ボタンを押す前に、題名を決めなくてはなりません。
「題名は適当に、『農家の嫁』で。あらすじは面倒だから、適当に冒頭紹介して、あとで編集すっべ!」
もうお分かりかと思います。
そんな投稿の仕方では、なろうだと確実に爆死です。
よく言われているのは、なろうでは題名とあらすじが肝である、ということ。
これが下手くそでは、誰にも見てもらえません。
「あなたはどうやって題名をつけているの?」
そんなこと、私が聞きたいです(涙)
けど、こんななろう作者の端くれでも、一応こんなつけ方してまっせ!ってところを書いて行こうと思います。
まずは、今書いている小説の因数分解です。
キーワードをとりあえず書き出してみます。
私が今連載中のお話は、富豪の娘が没落するけど、好きな人と結婚して農家をやってみる話です。
これをそのまま題名にしてしまうのも、アリっちゃアリですが。
私はここで、なろうの小説検索をかけます。
人気のキーワードを探って、そこに題名を寄せて行こう、というのです!
ああ、私は卑怯者さ。独自性のない木っ端作家さ。
けど、これも作戦のひとつなのです。
読まれない高貴な小説は、どんな駄作よりも孤独で悲しいものだと思うから……
あとは字数を考えます。
私は、題名は短ければ短いほどいいと思っているタチです。
特になろうのトップページでは、長すぎる題名は途中で切られてしまいます。
だから、しっかり表示されるように10~17字前後の字数を想定しておきます。
そこからは、まるで人気ワードのパズルゲームをするように、文字を組み合わせて行くのです。
ここで大事になるのは、その小説のアピールポイントです。
更に、ある程度小説のラストや結果が想定できる題名を考えます。
つまり、その御令嬢が没落しても、農場に救いがあるというメッセージを題名に乗っけるわけです。
〝誰が、どうなるのか?〟
それを読者に想像させることが、なろう小説では肝になるのです。
プラス、更にその想像力を膨らませる含みがあれば尚オッケー。
だから、ベタだけどこの小説の題名はこうなりました。
「没落令嬢の幸せ農場」
意識はしていませんが、韻を踏んでおりました。
はて、これだけじゃ何か味気ないですね。
今のところ、弁当で言うとごはんと唐揚げを箱にブチ込んだ感じでしょうか。
弁当の基本性能は備えているけど、なんか味気ないなーっていう、実に惜しい感じが漂って来てますね!
そこで小説に副題を付け、全体像を提示してみることにしました。
「没落令嬢の幸せ農場〜最愛の人と辺境開拓スローライフ〜」
うん、どうやら愛する人と辺境でスローライフする話なんですね?
令嬢が没落したにも関わらず、なぜ幸せなのかが見えて来ましたよ!
あと、ポイントは「スローライフ」なことでしょうか。
これ、人気キーワードなんですってね!(脳死)
これを入れておけば、まあそこそこ読者来るかしら……
このように、ちょっとした下心をスパイスに、
「読者さん!作家はこういうところに気をつけて書いてますよ!」
というアピールを、題名で行っているわけですね。
これっくらいの~スローライフに~♪
没落令嬢ちょっとつめて~♪
なかなかよいお弁当が提示出来たみたいですね。
私のつける題名は「素材の具(=キーワード)」を「弁当箱(=ジャンル)」に乗せて紹介する題か、読者に尋ねる、または不特定多数に語りかける(~ですか?のような)題名が多い気がします。
さて、次回はあらすじについてです。