41.執筆スピードを上げるしか方法がない
さて、書籍化すると「執筆スピードを上げるしか方法がない」という壁にぶち当たります。
まず、作品の加筆。
次に作品の修正。
それから特典SS(2000字から3000字程度を2本~人によっては6本とか)
あらすじやあとがき
書籍化が決まっても、書くことはまだまだあるのです。
これらを「書きたくない」「書けない」と言ってしまえば、書籍化は出来なくなります。
当然と言えば当然ですが、執筆スピードは作家にとって重要です。
以前ネット小説大賞にも総評で書いてありましたが、執筆の間隔が開きがちな作品は、審査対象から漏れることがままあるようです。
恐らく作者の筆の速さや機転などを推し量れるのが、この「更新頻度」であり、「執筆スピード」なのでしょう。
更に商業作品にする以上、どうしても「締め切り」というものが発生します。
その締め切りまでに、作家はなるべくクオリティの高い作品や文章を書いて行かなくてはなりません。
そのためには、やはり「執筆スピード」を上げるしかありません。
ではその執筆スピードを上げるには、どうすればいいのでしょう?
答えは「執筆スピードを上げる」しかありません。
そう、執筆スピードを上げるために、執筆スピードを上げるのです。
ついにこいつは頭がおかしくなったのかと皆さんお思いでしょうが、これは紛れもない真実です。
そう「やるしかない」のです。
無理でも辛くても「やるしかない」。
そういうわけで、書籍化を目指す皆さまは、とにかく今の内に「執筆スピード」を上げておいた方がいいです。
一番の方法は「毎日書くこと」です。
それ以外はありません。
出来れば、いくつも作品を完結させておくといいでしょう。
人は完結に近づけば近づくほど筆が鈍りますが(無論私もそうです)、そこをどれだけの速さで突破して行けるのかも作家の大事な能力です。
書き慣れて、完結慣れもしておくこと。
出版にこぎつけたところでどのような終わり方になるのか誰も分からないのですから、事前に完結慣れはしておきましょう。
特に20万字近い作品になると一巻ではまとまらないため、巻をまたぐことになります。
すると、一巻を一度「完結」させるための加筆が必要になります。
どんなストーリーでも強制的に一度完結させるイベントが発生するのです。
そうなってから慌てないように、完結の練習は必ず積んでおきましょう。
そうなってから慌てた作者からは以上です。