3.キャラの詳細は決めなくていい。
さて、とりあえず「エタらなさそう」な題材を見つけた結子です。
それが確認出来てから、今度は文章のブラッシュアップに入ります。
つまりこれを「人にお見せする」状態まで引き上げ、なろうに投稿しようというわけです。
実はこの時点で、キャラクターの髪色から性格、一人称まで何も決まっていません。
僕だの私だの俺だの、場面場面であやふやです。
その場のノリで三万字書いたら、結構いろんな所がひっちゃかめっちゃかです。
けど、私はこの「ノリ」を一番大事にしています。
ポイントは文章のスピード感です。
なろう読者は「せっかちさん」だと聞いています。
だからまずは「速く書くこと」「速く読めること」に重点を置いて書いて行きます。
漫画で言えば、ネーム。アニメで言うと、絵コンテ。
それを、絵柄のクオリティを気にせずパシパシ切って行く感覚です。
けれど、それだとかなり独りよがりになっているので、投稿する前にしっかり詳細を見直し、手を入れて行きます。
そこからようやくキャラクターメイキングをスタートさせます。
問題は「魅せ場」
その魅せ場で、そのキャラクターがどんな動きをすれば魅力的に見えるかを、いい加減に書いた最初の文章から逆算して行きます。
髪はざんばらの方がいいかな?結んだ方がいいかな?
表現的に、金髪の方が絵として映えるかな?
ここでいきなり武器を振っているとおかしいな。どこで拾わせようか?
こんなに強いのはおかしいな。強くなった理由があることにして、過去編をちょっと挟もう……
なんと、こんなところまで、最初はまるで書いていなかったのです。(お恥ずかしい)
人によっては信じられないかもしれませんが、何と言ってもまだ投稿前。どうとでもなるのです。投稿すると読者のツッコミが怖くなって設定を変更するなど勇気が要りますが、投稿前ならどんな改編もオッケーなのです!
げに素晴らしきは投稿前。
はい、そうなんです。
地獄は投稿後から始まるのです。
ね、作者の皆さん?(暗黒微笑)




