37.なろうは短編読者ばかりなの?実は──
さて、最近短編をばかすか投稿している結子です。
ありがたいことに、短編がことごとく日間異世界恋愛ランキングに載るようになりました。
無論、これには作者の腕云々というより、最近のなろうの流行に乗っているということを強調しておかなくてはなりません。
現在のなろうのトップページのレイアウトを見ると、明らかに短編優遇の気配が感じられることでしょう。
連載は一瞬で流れ去ります。
しかし短編は上手いこと行けば2~3時間ほど掲載されることが可能になっています。
この状況で短編を書くなと言う方が無理筋ですし、この短編優遇の流れを連載に繋げたい人がいてもおかしくありません。
まさに、短編一強の、なろう──
でも果たして本当にそうでしょうか?
というのも、連載と短編を同時並行でやっていると分かるのですが、短編読者は連載には流れて来ないからです。
反面、完結作品には流れて来ています。
なろうで最強は、何だかんだと完結長編作品であると思います。
実のところ短編しか読まない層って、案外いない。
短編読者は雰囲気を掴んでから、作者ページに飛んで作品一覧、特に完結作品を見ていることが多いです。
なぜそう言えるかと言うと、短編を投稿すると、完結作品の評価が軒並み上昇するからです。
自分の中で、読者は数パターンに分類しています。
①短編ばかりを読んで評価している層
②連載ばかりを読んで評価している層
③完結作品(連載・短編)を読んで評価している層
あと、上記の読者の中には、このような方々がいらっしゃいます。
④連載中に感想を積極的に書く層
⑤完結作品に感想(=お礼)を書く層
⑥完結作品(連載・短編)にレビューを書く層
さて、こんな読者がいるよねっ、という前提で話を進めさせてもらいます。
作者はやはり、読者の反応や評価が欲しくて書いている人がほとんどだと思います。私もその一人です。
短編が強いのは、誰しも分かっています。
上の①~⑥タイプのうち、①③⑤⑥が、短編をきっかけに反応してくれる人々だからです。
短編の引きが強いのは見ての通り。だって、その作品がエタらないというのは相当な強みなのですから。
ということは、連載中は②④の読者しか得られない。
そう思って、連載作品を書く気を失くした人、要注意です。
なぜかというと、連載を完結させれば①~⑥全部が入れ食い状態だからです。
そんなことは分かってるって?
分かっているなら、まずは連載完結作品を増やしてみましょう。
短編と完結作品を読む層は被っているわけです。
短編を読んで「良かった」と思っていただけたら、その流れが完結作品にも回って来ます。
更に、逆お気に入りユーザーになってもらえれば、露出のチャンスも増えます。
更新するたびにユーザーページに作品名が流れれば、評価されるチャンスがどんどん増えます。
短編→お気に入りユーザー登録→完結作品→連載作品
長編を完結させていれば、この流れが出来るわけです。
現に私が短編を書き始めてから、「没落令嬢の幸せ農場」は常に評価が入り続けるという状態が発生しました。
その甲斐あって、完結ブーストが25000pt周辺で高どまってから、半年ほどかけて30000ptの大台に乗せることが出来ました。
無論、Twitterなどの宣伝媒体は一切使っておりません。
ただひたすら、短編を書いたら完結作品に人が流れ続けた。
それだけです。
ですから、短編を投稿するなら、せっかくですから完結長編作品を用意しておきましょう。
きっと短編読者は素敵な置き土産をして行ってくれますよ♪
感想欄にて、これは異世界恋愛ジャンルに限った傾向のようだとのご意見いただきました。
確かにハイファンは連載中の方が伸びているし、上位に食い込んでいますね。
皆さま、感想欄も有益情報満載なのでお見逃しなく!