36.表紙に入るには哲学が大事なのだ。
異世界恋愛ジャンルランキングで二度表紙入り(1位〜5位以内)し、そこから二万ptまで伸びた私の作品たち。
1000ptと10000ptの作品との違いって何だろう?ということを考えた時、それは「作者の哲学」が作品の中にあるかないかではないか?という結論に至ったのでちょっと書いて行こうと思います。
感想欄にもありましたが、1000pt超える作品で「つまらない」作品は滅多にないと思います。
1000pt超えれば、結構面白い作品です。
でも、思ったより評価貰えないなーと思ったあなた。
それでも伸びない時は、きちんと完結させてみましょう。
まず完結させると言うのは、ストーリーの軸がないと難しいです。
風呂敷広げ過ぎて話の軸も無く取っ散らかった作品は、完結させるのは難しい。
けれどそれでも完結させると、読者にラストが明示出来ます。
「今までの話は、このラストに辿り着くまでの伏線だよ」
このメッセージが明確に伝えられるのです。
すると、読み返した読者はそのラストとそれまでのストーリーがちゃんと噛み合っているのかチェックします。
それがちゃんと噛み合い、更に心を動かされると評価が入ります。
読者に「読んで良かった」と思ってもらう。
ptの高低に関わらず、私にとっての作品の「成功」とはそういったものです。
そのためには、作者の中にある「哲学」が必要であると思います。
「この作品を通して何が伝えたいのか」
それを伝えられているかどうか、それが作品の中にあるかどうかが評価の明暗を分けます。
これは私独自の考え方かもしれませんが、それがない作品は誰かの心に響きません。
いわゆる「作品のテーマ」を作者側がしっかりとらえて置かなければならず、読者に話を丸投げしてはならない、ということです。
公募に出すと、これは一番にチェックされる項目です。
その作品に、揺るぎない信念はあるか?
読者に伝わるものがあるか?
作者の「好き」が詰まっているか?
それがなければ、その作品は単なる換骨奪胎。
ハリボテが流行の動きをしているに過ぎない、ということになってしまいます。
なろうは何かの焼き直しばかりと揶揄されることが多いけど、「私はそうではない」という姿勢を示し続けて行くことが、今のなろう表紙を狙う一番いい方法なのではないでしょうか。
なろうのジャンルに縛られず、
「私」
というジャンルを作って行くことが、ランキングを駆け上がる近道なのだと思います。