34.短編は、自由だ!
ここで話題をがらっと変えて、短編の作り方です!
短編は短い小説です。なので、どんな冒険だって出来ます。
私の書いた、短編──
勇者(男)にビキニアーマーを着せても、勇者(男)を全裸にしても、おじいさんと恋愛しても、みなさん読んでくれました!
ですから「長編で書くには勇気がいる。だけど書いてみたい」という際どいストーリーは、まず短編にして間違いありません。
そして往々にして、そのような作品は短編くらいの長さがちょうどいいし、読み手としても風変わりな話を楽しめるのでウィンウィンです。
是非観測気球として、色々打ち上げてみましょう!
人気が出たら、長編化を視野に入れてもいいでしょう。
現在「短編ガチャ」という名の序章書き、すなわち「DANPEN」が流行っていますが、私としましては最後まで書く「短編」をお勧めします。
なぜなら短編はラストまで書くことが、読者からの信頼を得る鍵になるからです。また、ラストまで書くことで短いプロットが完成し、作者自身も恐らくその後を書きやすくなるのではないでしょうか。
一番いけないのは「DANPEN」を量産することです。
新着短編欄にいわば犯行証拠をひたすら並べ続けた結果、作者ミュートされかねないからです。
なので短編は、はなからラストまで書き切った方がいいと思います。
短編として完成されていないものは、それを長編にしたところで、未完成品の引き伸ばしに過ぎないからです。
しかし往々にして「DANPEN」を書く作者は、それをよしとする読者に評価されているじゃないか、と思われる書き手も多いかと思います。
それが評価され、「連載化してくれ」という声がそのDANPENの感想欄に届くのも我々は見て来ています。
結論から言うと、自分にはファンが特にいないと思われる場合、DANPENは非常に非効率的です。
私は、実際のところDANPENに評価点を入れるのは、その作者のファンだけであると考えています。よくよく見てみると、DANPENを書く人は元々何万ptの連載を何本も持っている作者ではないでしょうか?
その評価点は、人気作家にとりあえず新作を書いて欲しいというサインであって、そのDANPENの出来が良かったから評価した、というわけではなさそうです。
人気作家や書籍化作家の真似をしてもスタートラインが違い過ぎるので、やはり我々は〝短編〟で勝負です!
長編を完結させるのが難しいように、短編も完結させるのはなかなかに難しい。その難しさを乗り越えた短編を、新着欄に上げましょう。
DANPENではなく、短編を見て貰う。
全てはそこからスタートです!




