31.過去編はなるべく避けるべし
過去編は鬼門です。
大衆漫画誌や名作ラノベにありがちな「過去編」
これをやっていいのは、人気があり、編集者の目や締め切りもあり、「俺たたエンド」であっても完結保障のある作品に限られます。
素人で、いつ更新が滞るか分からないWeb小説でやるのは悪手です。
私の実体験で言うと、過去編をはさむとブクマ率が一時期著しく落ちます。
最悪なのは「連載」でこれを続けてしまうことです。
過去を少しずつほじくり返している内に、読者は
「まだ本編は先に進まないのかな」
「こうやって、いちいちこれからも過去編とやらを見せられるのかな」
と不安になり、継続して読もうかどうか一旦保留するのだと思われます。
なのでもしどうしても過去編をやりたいのであれば、
①過去編のみどかんと一気に更新する
(尚且つ「過去編」と章を打っておき、読者としては飛ばすことが可能な状態にしておく)
②長くても一話に収まるようにする
③いっそ短編にして「シリーズ」にぶちこんでおく
などすれば、読者離れを回避できるかな?と思います。
個人的にお勧めの過去の見せ方は、
①「夢」として主人公に見せてしまう
②主人公に語らせる
(ただしこれも一話に収めるようにする)
というやり方です。
夢ならば、夜に見る間だけだろう、と読む側も予測が立てられます。
語らせれば、それは会話なので、現実世界や本編の時間の流れが分断されずに済みます。
つまり、過去を見せる時は「本編が分断されている」と読者に思わせたらだめなんじゃないかな~ということです。
作者として大好きなキャラの過去を書きたい気持ちは痛いほど分かりますが、読ませるとすれば上記のような工夫が必要となります。
過去編のご利用は計画的に☆