2.エタるくらいなら、そんな小説さっさと捨てよう!
さて、エタり予備軍の皆さま。
思いついて書いてしまってから、どうにも話が進まなくなってしまった。
もう書く気が起きない。
作家にはよくあることですね?
あるあると頷き過ぎて私も首がもげてしまいそうです。
私は、そんなエタる皆様にあえて提案したい。
「投稿してしまう前に、その小説を捨ててしまってはどうですか?」
小説を書くには色んなメソッドが氾濫し過ぎています。
ガチガチの設定資料集を作って世界に深みを持たせる……とか。
魅力的なキャラクター作りのために、色んな人と接する……とか。
私は現実に生きている人間だから、こう思ってしまいます。
「そんなことしていたら、書くハードルが上がってしまいやしないか?」
と。
小説って、そんな大層なものではないと思います。
「私にとって楽しいかどうか?」
それが全てです。
だから私はいつも、小説を適当に書き出してしまいます。
で、まず最初はなろうに発表しません。
まずは書き出してみて、頭の中のソレが面白いかを確認するのです。
いつものパターンだと、三万字ぐらいまずは書き出してしまいます。
文章は適当に。
キャラクターだけを動かして、ストーリーの流れをとにかく書き出します。
表現を確かめたり、日本語として正しいかは、頭から捨ててしまいます。
まずは「書いていて楽しいかどうか」の確認です。
書きながら、ストーリーを進める内に段々と分かってしまいます。
ああ、このキャラクターのここが好きになれないな。
この設定だと、あの行動をさせるには無理がある。
っていうか話が冗長だし、クソつまらん。
あー、書く気失せるな~
こうなって来ると、私はその小説を捨てます。
なかったことにしてしまうのです。
自分がつまらなく感じた部分を、どうこねくり回しても面白くはなりません。
ましてや他人に面白いと思ってもらうことなんて、きっとないでしょう。
自分にとっても面白くないんですから。
そういうわけで、私は小説を捨てます。
三万字をポイするのは勇気がいると思うかもしれませんが、そんなことはありません。
発表していなければ、それはないものと同じですから。
私しか読んでいないものなので、放ってしまいます。
この方法ならば、エタって誰に迷惑をかけるものでもありませんから。
さて、そうこうしている内に、三万字を超えてもキャラクターがどんどん話を動かしてくれるストーリーに当たることがあります。
これぞ私の金鉱脈。
「うーん、アイデアが止まらなくなって来たから、なろうにアップしてみようかな……」
ここから、私の小説の調整が始まります。