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愛の鳥籠  作者: 変世
4/9

4話

中学二年になって野球部の顧問が異動で変わり新しく素人の顧問がついた。


厳しかった練習も一気に易しくなり、それに助長されるように練習から身が離れていった。


小学と中学一年でリーダーを主にやってきた僕だったが中二になった頃から少しずつ人の上に立つことをやめ学級委員という立場にはつかなくなった。


班長をするときもリーダーとしてみんなを導くというよりも個人の自由にすれば良いといった立場に変わっていった。


中学二年の時修学旅行があった。

僕にとって修学旅行はトラウマだった、

小学校の頃行き先を決めるのに班員の1人が無茶なルートの場所に行きたいからといって無理だから諦めて欲しいと頼んだら泣き出して担任と一対一で話、好きだった体育を休まされ自分が行きたい場所を我慢しているのに行きたい場所に行けないのに修学旅行は楽しめないから入れろと言われ、それなら自分もここに入れていいのか?費用がすごく高くなる上に時間も班員のやつほどかからないがそれなりにかかると言ったら班長なんだからそれくらい我慢しろとわけのわからないことを言われた。


次の話し合いの時僕は致し方なしにその班員の行きたい場所を行くルートを入れてルート決めを行った。もちろん班員(わがままを言った奴は男で女子3人男2人の班なので残りは女子)から文句を言われ丁寧に説明してなんとか入れたと思えば次の授業が終わった瞬間にいきなり相談室に呼び出され女子から僕が好き勝手ルートを決めて自分がしたいようにしていると言われたと担任の口から吐かれた。



僕は驚愕した。それでもめげずきっちりと説明してルートをもう一度先生と一対一で話すことにした。僕は間違ったことを言ってなかった。ただ担任が入れてやれと言った場所をやや強引に入れてルートを完成させた。その方法しかなかった。(ルートには必ず回らないと行けない場所があってわがままな班員の行きたい場所は大きく外れていたため無理やり入れるしかなかった。



僕は担任が理解して女子に説明を入れてくれると思っていた。しかし担任から出た言葉はどうしてこんな無理なルートにしたんだという言葉だった。そのあと担任が僕に提案してきたルートにはわがままの行きたがっていた場所は入っておらず確認しても入れるな!の一点張り。俺から別時間にわがままに説明をしたらわがままからキレられる。


修学旅行が終わってなぜか放送で修学旅行の特集のようなものに出された。昼の時間を割いてわざわざ放送室にいって書き上げて、いいところばかり詰め込んだような原稿を読み上げた。


もちろん終わった直後放送担当の先生からは良かったなどと褒められた。素直に嬉しかった。


教室に帰ると僕が入った瞬間にクラスが静まり担任の机のそばに呼ばれた。

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