3話
中学一年の頃の僕は上がりたての中学で新しくできた仲間に負けるもんかと真面目に過ごしていたつもりだ。
相変わらずやんちゃではあったため怒られることもあったがそれでも厳しい部活を真面目にこなし、サボっている人に負けてたまるかと人一倍練習メニューをこなしていた。
人から頼まれると断れない性格だったため何だかんだいろんなことをすることになった。
学級委員や、班長として時には他の班の仕事までしていた。
班員の中に休憩時間に勝手に階段で遊んで保健室に行くとかで担任に呼び出され理不尽に怒られたりしたこともあった。
心が大人になっていく中どうして自分だけがこんなに苦しい思いばかりしないといけないのかなんて思っていくようになった。
毎日の辛さから逃げるようにただ与えられた宿題や練習をこなしては周りがしてないのに何もなく、自分は少しのミスや、できないことがあればすぐに怒られるそんな毎日に疲れていた。
野球はサボっている奴らに比べて思ったように成果が出ず自分の力なのなさに嫌気がさすのと努力よりも結果が重視されているのに努力の方が大切と言い張る顧問を見くびるようになっていった。