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愛の鳥籠  作者: 変世
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1話

夢に見たあの人が忘れられない。

道を進む人の中にただその人を探してしまう。

いるはずのない人、いて欲しい人。

そんな人を探してしまう。僕はそうやって青春時代を過ごした。








子供の頃に思い描いていた夢、そこからいろんなことに憧れては現実を知って諦めてはまた夢を見つけては挫折する。そんな日々を過ごして気づいたら夢なんてものすべて捨てて何もない、何も追いかけなくなっていた。








自分の将来に不安を持ちながらそれでもただひたすらにやることから逃げる毎日に嫌気がさす。それでも変わらない自分が嫌いになる。








僕が中学一年の頃に見た夢、、、、それはただなんとなく心が揺らされるようなそんな、ただそんな人の夢だった。

それから僕はその人を求めた。そしてその人がいないと気づいているのに探し続けていた。


二年になるとどうしても忘られないその人がどんな人が好きなのかとか、どうすればその人に会えるかなんて考えながらただひたすらにやれること、つまり学校の勉強と部活をひたすらにこなし、学校が終われば弱に行って予習、復習に時間を費やしては時間を浪費していった。

心の幼い俺はテレビ番組なんかに憧れて検察官を目標に勉強をしていた。


そうはいってもあまり得意でない勉強と周りから無理だといわれたことで勉強すればするほどその夢から覚めていった。



三年になって初めて好きな人ができた。

夢に見た女の子とは全然違ったけど当時携帯すら持っていなかった僕は学校でだけその子と話をしていた。

ただ夢をなくしていた僕は何も自信がなく、ただ周りの目を気にしては何をすればいいのかわからないまま毎日に明け暮れていた。


夢で見た僕とその子は当時よりももっと大人びていてもう少しすれば僕は変われるかもしれないなんて思い込んでただ毎日をなにげなしにこなしていた。




高校になって携帯を持ち中学で好きになっていたこと毎晩電話したりして話すようになった。


胸が踊るのがよくわかっていたが幼かった僕たちは些細なことで喧嘩して連絡を取らなくなった。


高校生活を送る中で何をすればいいのか分からず、何も知らない自分が嫌になって見栄をはっては力のない自分を悔やんでにげていくようになった。


サボってはサボって、気づけばタバコや酒に手を出して何か言い訳を探しては何もない自分が嫌いでどうせ何もないのならと戻れなくなればいいのにと思っては自分が本当にダメになるのを恐れて戻っては逸れるそんな繰り返しになっていた。


高校三年になった時それまでに染み付いたサボりぐせが治らずに受験も失敗しどうにか滑り込んだ大学に入った。


大学に入っても治らないサボりぐせとタバコの依存で時間とお金だけを浪費する毎日になった。


そんなしょうもない僕の人生でかけがえのない大切な友達や支えてくれた人たち、その人たちがいてくれたからまだここにいられるんだなぁなんて今更ながら思う今この頃



この物語はそんなしょうもない僕のこと

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