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小さなウサギは雪の色

作者:星野 葵
なんとなく思いついたものを書いてみました。うまい自信はありません。それでも読んでいただけるという方、どうぞよろしくお願いします。
ある所に、立派な塔がありました。塔の周りには町が広がり、中には王様や女王様が住む城もありました。

その塔には、女王様が交代で住んでいます。この国には女王様は四人いて、それぞれが四季を司っているのです。春の女王様が塔に住めば春が、夏の女王様ならば夏が…といったぐあいです。

国に季節をもたらすその塔は国のシンボル。国の人たちからは大切にされていて、塔の中はもちろん、外側も掃除されていてピカピカと光り輝くようでした。おまけにその周りには花が植えられていて、季節ごとに塔を彩っていたのですから、ただでさえ立派なその塔は、それはそれは見事なのでした。

女王様が不自由のない生活ができるように、塔の中では多くの人が働いています。料理を作る人、掃除をする人、歌を歌う人、踊りを披露する人…様々な人たちがその塔で働いていましたが、その塔には一つだけ、無いものがありました。

それは、時間を告げる人。もちろん時計などはありませんし、カレンダーだってありません。それでは、女王様がいつ交代すればいいのかわかりません。しかし、今まで季節がずれたことは一度だってありませんでした。一体女王様はどうやって交代の時期を知るのでしょう。

実はそれには、その町の周りに住む動物たちが関わっているのです。森や山、小川、草原など、町のすぐそばには美しい自然がありました。そしてそこには多くの動物が住んでいます。その中で選ばれた動物が、季節の変わり目を女王様に伝えに行くのです。そうすることで、女王様は次の女王様と交代し、次の変わり目にはまた別の動物が選ばれて女王様に伝えに行きます。ですから、女王様も塔で働く人も、時間を気にする必要がないのでした。

そんな国で、ある時、冬がとても長くなり、終わらないのではないかと言われた時がありました。今回は、その時の、とあるウサギの話をしましょう。




それでは、冬が長くなった年の春から話を始めましょうか。

その年の春、森ではウサギの子供が生まれました。森に住むウサギたちは生まれたばかりの子供を見ようとお母さんウサギの所に集まりました。

森のウサギたちがお母さんウサギの所に着いた時、子供たちはすやすやと眠っていました。全部で三匹。どの子も可愛らしかったのですが、三匹目の子供を見たとたん、他のウサギたちは驚いて顔を見合わせました。今は春。ウサギの毛は土と同じ茶色をしています。しかし、その子の毛皮は真っ白。まるでそこだけ雪が溶け残っているようでした。

やがて子供たちは大きくなり、その年に生まれた他のウサギたちと遊ぶようになりました。

しかし、あの真っ白いウサギだけは、他のウサギと一緒に跳ね回ることができません。白ウサギは体が他のウサギよりも小さく、その上生まれつき足が弱かったのです。いつもお母さんのそばでじっとしています。他のウサギは、白ウサギが真っ白い体で、跳ねることもなくのそのそ歩く様子を見て、「おじいさん」とからかいました。ですから、白ウサギは余計に他のウサギと一緒にいたくないのでした。

「ねえお母さん、どうしてボクだけ真っ白なの?ボクも茶色の毛がほしいよ。」

白ウサギはお母さんに尋ねます。ですが、それはお母さんにもどうしようもないことなのでした。

実を言うと、白い毛皮というのは、ウサギたちの中では人気なのです。冬の間しか着られない真っ白いコートはとてもきれいで、ウサギたちは冬が来るのを毎年楽しみにしていました。しかしそれでも、ウサギのみんなは、冬でもないのに白い毛皮をしているのは変だと思っていたので、子供たちが白ウサギをからかっても止めることはしないのでした。

春の日差しもだんだんと強くなり、夏へと変わる頃、白ウサギの住む森に一羽のカラスがやってきました。

「カァ、カァ!夏だ!夏が来るぞ!子供はみんな、ツノ岩の所に集まれ!」

そんなことを言いながら、カラスは森の上をぐるぐる回って、しばらくするとどこかへ行ってしまいました。

「お母さん、あのカラスは何を言いにきたの?」

白ウサギは尋ねます。

「季節の変わり目がやって来るって、伝えに来たのよ。」
「どうして子供が集まるの?」
「それは、その年に生まれた動物の子供が、女王様に季節が変わることを伝えに行くからよ。その一匹を決めるために、森だけじゃなくて、林や山からも動物たちが集まるの。」
「ボクも行かなきゃいけない?」

白ウサギは不安になりました。白ウサギの足では、無事に集合場所に行けるか分かりません。

「いいのよ。あなたは足が弱いんだから、遠くまで行かなくてもいいの。」

白ウサギはホッとして、その集会には行かずに、お母さんのそばにいました。




それからしばらくして、白ウサギの住む森に、またカラスがやってきました。

「カァ、カァ!決まった!決まったぞ!夏を知らせる動物は、町で生まれたツバメの子だ!飛べるようになったばかりの、小さなツバメの子だ!」

カラスは嬉しそうに森の上をぐるぐる回って、しばらくするとどこかへ行ってしまいました。

「お母さん、夏ってどんな感じなの?」
「とても暑くて、草がよく伸びるのよ。その葉っぱを食べれば、きっと体も大きくなるし、あなたの足も丈夫になるわ。」

お母さんはそう言ったので、白ウサギはきっとみんなと跳び回れると思いました。そして実際、少しだけ、足は丈夫になりました。白ウサギは嬉しくなって、他のウサギたちの所へ行きました。

「ほら、見てごらんよ!ボクはみんなみたいに跳ねることができるんだ!」

そう言って白ウサギはぴょんぴょん跳ねて見せました。

「おじいさんが何か言ってるぞ。」
「白髪のおじいさんが跳ね回ってる!変なの!」

そんなことを言って子供たちは白ウサギをからかいました。白ウサギは悲しくなってしまいました。




時はあっという間に流れて、夏が終わるという頃、またカラスがやってきました。

「カァ、カァ!秋だ!秋が来るぞ!子供はみんな、ツノ岩の所に集まれ!」

白ウサギは、また他のウサギにからかわれるのが嫌だったので、今度も集会には集まりませんでした。

「ボクみたいに茶色くないウサギなんか、女王様の所に行く動物に選ばれるわけないよ。」

白ウサギは草をもぐもぐと口に入れながらそう思いました。それからしばらくするとまたカラスがやってきて、秋を知らせる動物は山で生まれたシカの子供に決まったと言いました。子供なのでまだ角は生えていませんが、体の大きな、勇敢なシカだったようです。



秋になると、ウサギたちはそわそわし始めました。みんな冬が楽しみなのでした。毛皮が白くなるのが楽しみなのです。ウサギの他に、オコジョなんかも真っ白く変わるのですが、オコジョもまたそわそわと冬を待っているのでした。しかし白ウサギは今でも毛が真っ白なので、冬なんて楽しみじゃありません。冬になってほしいとは思っていましたが、それはみんなが白くなれば自分が目立たなくなるからなのでした。

白ウサギは秋の間、みんなより上手に跳ねるために毎日森中を跳ねまわりました。それを見てウサギたちは笑いましたが、白ウサギは気にしませんでした。

ところがある時、白ウサギはモグラの巣穴に足を引っ掛けて転んでしまいました。そのせいで、白ウサギは怪我をしてしまい、また跳べなくなってしまったのです。白ウサギは辛くて辛くて、自分の巣穴にこもって、出てこなくなってしまいました。

外からカラスの声が聞こえます。今度は冬を伝える動物を探しているようです。それでも、白ウサギは動きません。早く冬になって、自分の白い毛が目立たなくなればいいのにと、ずっと思っていました。

「カァ、カァ!決まった!決まったぞ!冬を知らせる動物は、森で生まれたリスの子だ!食いしん坊の、リスの子だ!」

カラスがそう伝えにきました。そのリスはとても食いしん坊で、木の実をいつも頬に入れていたので、森の中では有名でした。白ウサギもそのリスを知っていました。


さて、リスが塔に向かうことになりました。しかし、あんまり食いしん坊だったものですから、塔に行く前に、あっちのドングリは甘そうだ、こっちのキノコは美味しそうだと、寄り道を繰り返していました。ですから、秋がほんの少しだけ、長くなってしまったのです。

これに困ったのが、ウサギとオコジョたちです。秋が長くなったせいで、冬になってもなかなか毛が白くならず、雪が降っても白くなりませんでした。ウサギたちは白いコートを着られなくて残念そうな様子でしたが、白ウサギはもっと嫌でした。冬になっても、自分の白い毛が目立つのです。

「あーあ。せっかく冬が来たのに、みんなが白くならなかったら意味ないじゃないか。春になったらまたみんな茶色に戻ってしまうんだから、こんな時くらい、ボクを目立たなくさせてよ。」

自分でそう呟いて、白ウサギは気付きました。

「春になったら茶色になる?それなら、ボクも茶色になるかもしれない。うん。きっとそうに違いない。ああ、春が楽しみだなぁ!足の怪我ももうすぐ治るし、これでみんなと遊べるぞ!」

冬が来たばかりだというのに、白ウサギはもう春が待ち遠しくなっていました。

それからまたしばらく経って、ウサギたちがみんな真っ白になった頃、カラスがやってきました。春を伝える動物を探すのです。

「ええっ、もう春が来るの?」
「おいら、まだ白くなったばっかりなのに〜!」

ウサギたちは不満そうです。白ウサギは巣穴から出て、自分と同じように真っ白になったウサギに尋ねました。

「ねえ、ツノ岩ってどこにあるんだい?」
「えっ!君、子供の集会に行くのかい?行かなくてもいいよ。春になったら、また茶色に戻ってしまうんだよ?」

ウサギは話している相手が白ウサギだと気づいていないようでした。

「それでもいいんだ。どこにあるか知っているかい?」
「ちぇっ、変わり者だなあ。ツノ岩はね、森を出た所にある、山のふもとにあるのさ。大きな岩だけど、上にでっぱりが二つあって、角みたいだから、すぐわかると思うよ。」
「行くのにどれくらいかかる?」
「ウサギの足なら、一日もあれば十分さ。」

白ウサギは、今度は集会に行くつもりでした。春が待ち遠しくて、居ても立っても居られなかったのです。白ウサギはウサギが言っていた通り、一日でたどり着けると思っていたので、集合の一日前に巣穴を出て、ツノ岩を目指しました。

ですが、白ウサギは足に怪我を負っています。他のウサギのように一日で行くのは不可能でした。実際、夜になって、朝が来ても、白ウサギはツノ岩にはたどり着けなかったのです。



白ウサギが雪をかき分けてツノ岩に向かっている頃、ツノ岩の所では集会が開かれていました。岩の上にはカラスが止まっています。

「カァ、カァ!じゃあ、始めるぞ!」

カラスはそう言って集まった子供たちを見下ろしました。クマ、タヌキ、サルにフクロウ。たくさんの種類の動物が集まっています。

「夏や秋の変わり目にも来ている動物は分かるだろうが、女王様に春を知らせる動物は、春を待ち遠しく思っていなければならないっ!我こそはと思う奴はいるか?カァ!」

カラスはそう言って、動物たちを見渡しました。

「そんなの、オレ様に決まっているじゃないか!」

そう名乗りを上げたのは、オオカミの子供でした。自信ありげに胸を張っています。集まった動物たちは視線をオオカミに向けました。

「おお、お前か?お前は春が待ち遠しいのか?」
「トーゼンさ!それに、見てくれよ、この毛並み!オレ様の毛は氷と同じ銀色さ!雪の中を歩いて行くのに、この毛並みを持つオレ様ほどサイテキなドーブツはいないだろ?」

カラスはそのオオカミの近くに寄って、毛並みをじっと眺めました。

「ふむ。確かに見事な銀色だ。冬の終わりを告げるのにふさわしい。」
「よーし!じゃあ、オレ様にケッテイだな!」

銀のオオカミは嬉しそうに一つ遠吠えをしました。

「みんな、ご苦労!春を告げる動物は銀のオオカミに決定だ!自分のすみかに帰ってくれ!カァ!」

カラスがそう言って他の動物たちは帰っていってしまいました。



そんなことは知らない白ウサギは、雪をかき分け、手足を痛くなるほど冷やしながら、必死になってツノ岩に向かっていました。ところが、岩にたどり着いても、そこにはもう誰もいません。白ウサギはがっかりしましたが、仕方なく帰って行きました。




銀色オオカミは駆け足で女王様の住む塔に向かいます。銀色オオカミは自分が選ばれたことをとても自慢に思っていました。

「オレ様が選ばれたんだ。オレ様がこの国に春を持って来るのさ!ハハッ、こんなにメイヨなことはないや!」

銀色オオカミが女王様のいる塔にたどり着きました。扉を叩いて女王様を呼びます。

「女王様!出てきて下さいよう!もう春になる時期ですよう!」

中から女王様が出てきました。

「まあ、あなたが春を伝えにきてくれたの?」
「そうです!オレ様…じゃなくて、私が選ばれてやってきたんです!」

冬の女王様は嬉しそうに微笑みました。

「さ、すみかにお帰り。本当は、まだ春は来ないのでしょう?」

女王様の言葉に、銀色オオカミは驚きました。

「なんでそんなことを言うんですか?もう春になる時期なんですよ?」
「またまた、そんなことを言って。たまにいるのです。自分が季節を伝えようとして、本当の時期よりも早くやってくる動物が。あなたもそうなのでしょう?」
「そんなことないですよ!私が選ばれたんです。」

銀色オオカミは必死になって言いました。しかし女王様は言います。

「だって、あなたは春が来ることを待ち望んではいないでしょう?」
「いえ、そんなことは…。」
「嘘を言うものではありませんよ。私は季節を司る女王。あなたが春を待っているかどうかくらい、わからないはずかありません。あなたは、春を自分が伝えたのだという名誉がほしいだけなのではないですか?」

そう言って、女王様はピシャリと扉を閉めてしまいました。銀色オオカミは落ち込みました。確かに、銀色オオカミは名誉がほしいだけでした。女王様には嘘はつけなかったのです。



白ウサギが森に帰る頃、カラスが森にやってきました。

「カァ、カァ!決まった!決まったぞ!春を知らせる動物は、オオカミの子だ!氷のような銀色の毛の、オオカミの子供だ!」

白ウサギは立ち止まってカラスの声を聞きました。白ウサギは疲れ切っていて、もう何もしたくありませんでした。もうすぐ春が来るのか、と思いながら、自分の巣穴に潜り込んでぐっすりと眠りました。

白ウサギが目を覚ますと、巣穴から出てきました。しかし、冬が終わっていません。女王様の塔までは、それほど遠くないし、オオカミがそんなに足が遅いとも考えられません。白ウサギは近くのウサギたちに尋ねました。

「そろそろ春がやってくるんじゃないのかい?」
「ああ、そうらしいね。でも、そんな気配は全くないねえ。」
「オオカミの奴、途中で道草食ってるんじゃないの?リスに続いてオオカミまで季節をずらすなんて、一体この仕事をなんだと思っているんだか。」
「まあ、僕らウサギからしてみれば、少し冬が長い方が、白いコートを脱がなくていいから嬉しいけどね。春になってまたあの地味な茶色に戻るのは嫌だもの。」

ウサギたちは春が来ないというのになんだか嬉しそうでした。

「ふーん、まあ、どんなに遅くても春は来るけどね。」

白ウサギはそう答えました。

しかし、それからいくら待っても、春はやって来ませんでした。ウサギたちが食べる草もなくなっていき、みんな凍えています。もう白いコートのことを言っているウサギはいませんでした。みんな春が来るのを待ちわびています。

「まったく、オオカミのヤツ、何やってるんだ?ボクは早く茶色の毛がほしいっていうのに。」

白ウサギは待ちきれなくなって、とうとう自分も女王様に会いに行くことを決めました。もうオオカミに任せる気にはなれないのです。白ウサギは巣穴を飛び出しました。

長い冬のせいで、雪は厚く積もっていて、とても飛び跳ねて進むことなどできません。白ウサギは雪をかき分けて歩いて進みました。

何時間も歩き続けて、白ウサギはようやく塔にたどり着きました。塔の前には銀色オオカミが座っています。

「おーい、オオカミ!なんで女王様を呼んでくれないんだよ!ボクは春が待ち遠しくてたまらないんだ!」

白ウサギは声をかけました。銀色オオカミは驚いて答えました。

「えっ!なんでウサギがここにいるんだよ?」
「春が一向にやってこないから、待ちきれなくて来たんだよ!早く春の女王様に交代させてくれよ。」
「だ、だって…。」

銀色オオカミはうなだれました。

「オレ様じゃダメだって言うんだ。春を待ち遠しく思っていないって。どうすれば良いっていうんだよ?」
「君、春が待ち遠しくないのに女王様に会いにいったのかい?どうしてそんなことしたんだよ!」
「だって、そうすればみんな褒めてくれると思ったんだ!」

二匹が大声で話していると、塔の扉が開きました。そこにいたのは冬の女王様でした。

「騒がしいですね…あら?今度はウサギもいるのですね。」
「女王様!早く春にして下さい!ボクはもう、寒くて凍えてしまいそうです!」

白ウサギは女王様に言いました。女王様は驚いた様子で白ウサギを見ました。

「あなたが、春を伝えにきたのですか?」
「はい。」
「不思議ですねえ、ウサギは本来、冬を楽しみにいているとばかり思っていたのですが…。」
「ボクは、生まれた頃から真っ白でした。だから、みんなみたいな土の色の毛がほしいんです。」

すると、女王様はにっこりと微笑みました。

「なるほど。では早く春を連れて来なければなりませんね。」

そう言って女王様は塔からでて、お城の方へ歩いて行きました。しばらくすると、春の女王様が駆け足で塔へ走ってきました。

「ああ、もう!なんて長い冬だったのかしら!春が来る前に凍え死んでしまうかと思いましたわ!」

そう言ってから、女王様は白ウサギと銀色オオカミに目をやって言いました。

「春を伝えてくれてありがとう。私が塔に入れば春がやってくるわ。しばらくの間、塔で体を温めていってはいかがでしょう?」

白ウサギは寒くて震えていましたので、喜んで塔の中に入りました。しかし、銀色オオカミは入りたがりません。

「どうしたのです?あなたも塔で温まっていってくださいな。」
「だって、オレ様は春を伝えられなかったから…。」
「それでもいいのです。私は春の女王。寒さに凍える者たちを暖かさを与えることが私の仕事なのですから。」

その言葉を聞いて、銀色オオカミは嬉しくて泣きだしました。




さて、それから二匹は塔の中で十分に体を温め、すみかへと帰って行きました。春が来ると、白ウサギの毛は他のウサギと同じ茶色に変わりました。それを見て白ウサギは大喜びしましたが、なぜがお腹の毛だけは真っ白いまま。ウサギたちはやはりそれをからかうのですが、それはきっと春を伝えた証なのだと、白ウサギは自慢に思っているのでした。

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