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ソニック・ブレイド  作者: 生田英作
127/133

[127]

「何のために……」


「そう」



 そう頷くと、さやかは再びゆっくりと身構えた。



「今の夏彦にとって大事なのは、人がどうとかじゃなくて夏彦自身がどう思うのか、夏彦自身が何のために戦いたいのか、が問題なんだと思うよ。きっと……」



 だから、私の事は――



「その刀で聞いて」



 さやかは、そう言うと同時に再び攻撃を繰り出した。

 ふらつく体を床から引き剥がすように起こし、夏彦は何とか防御の態勢を取ろうとする。

 そこへ、さらに勢いを増すさやかの攻撃が夏彦を襲う。

 何とか、反撃の糸口を探ろうと夏彦は懸命に刀を振るった。

 だが、


(ちくしょう……)


 視界が定まらず、体に力が入らない。

 まるで、吸い取られるたかのように体力を消耗していた。

 今の夏彦には、防御すらままならなかった。

 繰り出されたさやかの拳が次々と夏彦の体をえぐった。

 吹き荒ぶ苦痛の中で夏彦はさやかの言葉を反芻した。

 

 ――俺は、何のために戦うのか?



『さくら』を取り返すため。

 もちろんそれが一番だ。



 ――では、何のために『さくら』を取り返すのか?



 『さくら』の自由を取り戻すためだ。



 ――取り戻してどうしたいのか?



 …………。

 取り戻して、どうしたいのか……。

 いや、俺は、俺とエマ、そして『さくら』を救ってくれた園田大尉の遺志を、その想いを継ぎたいと思った。



 ――大尉の遺志を継いでどうしたいのか?



 それは――



「がはっ!」



 ひと際強力な一撃が夏彦の顎を直撃し、夏彦は床の上を転がった。

 一回転、二回転。

 景色が回り、視界が真っ白になる。



 だが、その時声が聞こえた。


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