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ソニック・ブレイド  作者: 生田英作
126/133

[126]

「何のために……?」


「はい。さやか先輩の話を聞いていると、俺と闘う理由がイマイチよく分かりません。一体、どうしたいんですか? 何がしたいんですか?」


「…………私の目的は、本当はとても単純だよ」



 ――と、



「!」



 夏彦は、身を翻し、突然襲い掛かって来たさやかの拳を間一髪で交わした。

 それでも、なお二撃、三撃とさやかの攻撃の手は緩まない。

 執拗に繰り出される拳。

 時折、刺すように襲ってくる蹴り。

 夏彦も避けきれない。

 ――ついに蹴りが、そのみぞおちに入った。



「ぐっ!」


「まだよっ!」



 ひざを着いた夏彦が視線を上げるとそこには、さやかの拳があった。

 鈍い音がして、目の前が真っ赤になった。

 視界が遮られ、世界が回転する。

 そして、次の瞬間――

 全身に鈍い衝撃が奔った。


(くそ……)


 気が付くと夏彦は、床に倒れていた。

 倒れた瞬間の事は、体が床に叩き付けられた瞬間のその衝撃以外何も覚えていない。

 いや、それとて体が覚えていたと言う類の物だ。

 酩酊したようにふらつく視界の先には、青い空が広がっている。

 視界の四隅が赤く染まり、眼球にも一部出血があることが分かった。

 やはり、体力が着いていかない。


 正直、目の前の少女の体力がここまで無尽蔵とは思わなかった。


 機械化人間兵器(メカニカル)が戦術生体兵器に対して唯一持っているアドバンテージが持久力。

 その事は、十分にわきまえているつもりだった。

 だが、さやかはただの機械化人間兵器(メカニカル)ではない。

 Iクラスの機械化人間兵器(メカニカル)


 全身総機械化(フルメタル・カスタム)なのだ。


 夏彦は、気力を奮い起こし立ち上がろうとする。

 だが、全身がふらつき力が入らない。

 視界が狭まり、意識が遠くなる。

 荒い息を吐く夏彦にさやかは言った。

 夏彦――



「あなたの方こそ何のために闘っているの?」


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