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再会
都の術師達は、出来るだけ相手を傷つけないような術を使っている。
武器や鎧を失った兵士達が後衛に下がって体制を立て直そうとして動くと、ぬかるみに足を捕られたように動けなくなった。
「水竜舞っ!」
空気中の水蒸気を集める水魔法に風を合成した中級呪文だ!!
ぬかるみが水に実体化し、渦を巻き始める。
兵士達を巻き込み、水は竜巻と化して都の外まで移動していく!!
それでも、思ったほど敵兵士達が減っていない。
術師達に疲労の色が濃くなっていく……
……………
その頃、王宮の前にあの精霊使いと軍の中の先発隊が到着したが…そこに人の気配はしなかった。
「どうなってやがる…」
軍隊長はあまりの静けさに呟くが、
警戒しながら進み…やがて入った王座のある謁見の間でやっと人の姿を見つけた。
「よく逃げなかったもんだな、国王よ」
鼻で笑う隊長の視線の先に、王座の上に静かに鎮座する国王と、寄り添うように立つ王妃がいた。
「都を乱して楽しいか?息子よ」
国王は変わらぬ威厳を持ったまま言葉を紡ぎ、隊長の隣に立つ精霊使いを見る。