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         1 事の始め

 マリエールは王女様だ。側近に異国の魔術師がいる。魔術師にアマゾネスの話しを聞いた。魔術師の兄がアマゾネスに拐われたそうだ。

            1  事の始め


 マリエールはこの国の第七王女、一応王女として教育は受けているが比較的自由な身だ。側近に異国の魔術師がいる。マリエールは彼女の魔術を見るのやお話しを聞くのが好きだ。今日は異国のお話しを聞く事になった、

「南国の森の中に女性だけの隠れ里があります。彼女達見目麗しくたくましい女性達です。女性だけですので男性を連れて来る必要があります。見目麗しくたくましい男性が必要です。隠れ里でも魅力的な女性達が街に派遣されてそういった男性達を誘います。手練手管を使って男性達を誘惑します。自分よりももっと美人な女性達が持て成しますよ。夢なような御殿で美味しい食事を出して持て成しますよ。金銀財宝を一杯差し上げますよ。里中の若い女性達が精一杯持て成しますよ。甘い言葉と巧みな誘惑で陥落する男性達もいる。しかしながら彼女達の巧みな誘惑に全く関心を寄せない者もいます。彼女達はこれはと思った男性をどこまでも諦めない気質があります。思い込んだら。誘拐しても事成し遂げようとすます。彼女達には恋人と誘拐犯が区別がありません。彼女達には略奪婚なんて当たり前です。思う人と里に帰るためなら彼女達はなにも躊躇らいません。彼女達アマゾネスと呼ばれます。」

マリエールは異国の魔術師が作り話しをしているのだと思った。面白い作り話しを良く思い付くものだと感心していた。魔術師の話し作り話しではないと次の言葉で判った。

「私の兄もアマゾネスに連れ去られました。人は兄がアマゾネスの色香に迷ってついて行ったのだろうと言いますけど私は信じません。私は兄をアマゾネスの里から救い出すため魔法学びました。残念ながらアマゾネスの里が見つかりません。」

マリエールはこのアマゾネスの話しを興味深いく聞いた。いろんな可能性を考えた。アマゾネスの里に女性しかいないとか女性しか生まれないというのは医学的にありえない事だと思うが近親婚を避けるために。女性が他の街の男性を求めて里を出る事はあり得る事だと思った。

 マリエールは異国の魔術師に尋ねた。

「あなた街はどこですか。アマゾネスの里はあなたの街からそれ程離れた所ではないはずです。あなたの街の付近から探して見ましょう。案外近くでアマゾネスの里が見つかりお兄さんも見つかるかも知れませんよ。私も応援します。」

この言葉を言って後で後悔した。この魔術師の街はこの太陽系の恒星外の星だ。アマゾネスの里も恒星外の星だろう。この星の外にも出られないこの身で恒星間移動なんてできるはずがない。魔術師は、

「私と一緒なら恒星間移動できます。何度か恒星間移動してアマゾネスの里の凡その見当もついています。あなたが一緒なら心強いです。無事に兄連れ戻せたら。お礼をします。」

思っている事を読まれたようだ。恒星間移動できる宇宙人なら容易いことだろう。しかしアマゾネスはそんな宇宙人でも容易く誘拐できる存在なのだろうか。

「多分心配ないはずです。アマゾネスと言っても外見は人間ですから。言葉を尽くし話せば判ってくれるはずです。」

どうやらマリエールは宇宙旅行に行くことになりそうだ。

 マリエールは魔術師の街の在り方を聞いた。案外アマゾネスの里は街の近くにあって、容易に見つかるかも知れない。

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