俺の孫?
「ふむ…こんなところか…」
今日も今日とて仕事に勤しむ俺…いい加減隠居したらどうかと言われるが…仕事をしなくなったら酒とタバコに溺れてしまいそうなので却下だ
「おとうさーん…ちょっといい?」
「ん?孫登?いいぞー」
「あのね…」
「おう。」
コーヒーを啜りながら話しを聞く…と
「私…出来たみたい…」
「出来た?何が?」
「えーっと…赤ちゃん…」
「は…?赤ちゃん…だと…?」
「うん…」
「なんてこったい。じゃあ、アレか?俺の孫か?」
「うん…」
「おう…。俺…お爺ちゃんになるのか…」
「だからね?もう隠居しよう?お母さんも隠居したし…残りの人生はゆっくり過ごしてよ…」
「なるほど…コレを機会に隠居したらどうかと…?」
「うん…」
「ふむ…」
孫が生まれるのは嬉しいし俺のことも考えてくれているのも嬉しい…だが…
「いや、隠居はしない。今の状態で隠居なんてしてみろ。俺はタバコと酒ばかりをするようになるぞ?」
「それは…困るかも…」
「だろ?しかも隠居なんて…どこに住むんだよ…」
「あ、そうだ。お父さんのお店に住めば?あそこもお屋敷だったワケだし問題も無いと思うけど…」
「ふむ…俺の店なあ…」
「隠居しても商売はできるじゃない?」
「それもそうか…しかしなあ…誰が俺がやってた雑用をやるんだ?」
「えーっと…文官…?」
「暇な文官なんて居ないぞ?」
「もう…こっちはどうにかするから。お父さんは大人しく隠居してればいいの。」
「そんなに俺が邪魔か…」
「そういうワケじゃなくて…」
「すまん意地悪が過ぎたな…隠居の件は考えておく。お前も身重なんだから大人しくしてろよ?」
「分かってるってば。それじゃ、話したからね?考えてて?」
「おう。」
バタン
「しかし…俺がお爺ちゃんねえ…想像はつかん…」
そう言って灰皿をコチラに寄せタバコを咥える…
「ふぅー…いつかタバコも辞めなきゃならんのだろうなあ…」
そう1人で呟くのであった




