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俺の…子供…?

玄助と蓮華の子供です

「うー…」


ソワソワと落ち着かず、タバコも何本目だろう…ずーっと吸っている


「もう!三船様!落ち着いてください。」


「しかしだなあ…」


「ソワソワするのも分かりますが、今孫権様も頑張っているのですよ?」


「そりゃ分かってるさ。でもなあ…」


そうして新しいタバコに火を付ける


「ほら。またタバコを咥える…」


「しょうがないだろ…もうすぐ子供が生まれるんだぞ?」


「三船様はお父上になるのですからもう少し落ち着いて下さい。」


「しかし…」


「しかしも杓子もありません。まだ、私と言う話し相手が居るのですから良いではありませんか。」


「そうかも知れんがどうも落ち着かん…」


「だからと言ってタバコばかり吸っていてはいけません。」


「じゃあ…酒か!」


「お酒なんてもっとダメに決まっているでしょう?」


「あー…やっぱり?」


「孫権様に、私が頑張ってる間にこの人はお酒を飲んでいたのね?と思われますよ?」


「それは避けたいな…」


「もう…こぉひぃを淹れますから座っていて下さい。」


「おう…」


ううむ…蓮華の陣痛が来てから約1時間…ずっとソワソワしっぱなしだ…如何せん初めての子供だからな…どうしても落ち着かん…


「はい。こぉひぃですよ。熱いですからね?」


「ん…ずず…アツ…」


「だから熱いと言ったはずです。」


「だからって熱すぎるよ…」


「ワガママ言わない。」


「はい…」


「しかし…こうも城が慌ただしいと…声も掛けにくいな…」


「誰に声を掛けようと思っているのですか?」


「えーっと…誰かに…。蓮華の具合とか知りたいし…」


「お医者様も付いてますし大丈夫ですよ。」


「しかしだなあ…」


「もう。いい加減にしてください。いいですか?三船様は親になるんですよ?その人がこんなに落ちついて居ないと笑い話になってしまいますよ?」


「ううむ…しかし…」


そう言って灰皿をコチラに寄せる…


「もう…何本吸えば気が済むんですか…」


「生まれるまで?」


「はあ…もう何を言っても無駄ですね…」


「仕方ないだろ?初めての子供だぞ?」


「そうかも知れませんが…もう少し落ち着きというものを…」


「もう、仕方ないだろ?こんなに落ち着かないのは久しぶりだ…」


「こんなにタバコを吸っていたことがあるんですか?」


「いや…無いけど…」


「でしたら、今回だけでなく、皆様が出産する時はこうなりますね…」


「何も言えん…」


「大抵当たりますよ。女の勘ですから。」


「それは侮れんな…あ、もうラスイチ…」


1時間で1箱も吸ったのか…こりゃヤバい…


「さっき開けたばかりですよね?もう無いんですか?」


「おう…」


「だから吸い過ぎだと言ったじゃないですか…」


「返す言葉も無い…」


「もう…仕方ないですね…もう好きなだけ吸ってください。」


「すまん…」


「無事に生まれて来ると良いですね。」


「ああ、母子健康が一番だ!」


その時、城内が喧騒に包まれる…隣から鳴き声が聞こえる…


「生まれたか!」


椅子から立ち上がったと同時に雷火さんが入ってくる


「玄助。生まれたぞ。早う来い」


「行く!」


そう言って隣の部屋に入ると蓮華の腕の中で泣いている子供…


「ふふ、玄助…?貴方の子よ?女の子。」


「蓮華…ありがとう…ありがとう…。」


子供の泣き顔と泣き声を聞いて感極まって涙してしまうがそんなのはお構いなしだ。今はこの嬉しさを噛み締めよう…


「もう…貴方まで泣いて…ふふ、子供が2人みたいね。」


「仕方ないだろ?俺の子供だぞ?しかも蓮華との子供だ。嬉しくないワケがないだろ…。」


「もう…。早くこの子を抱いてあげて頂戴?お父さんの抱っこも父親である貴方の役目よ?」


「ああ…」


「首を支えて、そうじゃ。頭を固定しておれ」


雷火さんに手伝ってもらいながらおっかなびっくりで子供を抱っこする…


「小さいな…ようこそ世界へ、小さなお姫様…」


「この子の名前は決めてあるの?」


「名前?えーっと…」


「そんなに急いで決めなくても良いわよ?」


「いや、思いついてた名前があるんだよ…そう、この子は孫登だ!」


「孫登…良い名前ね。」


「蓮華様とお子様は当分の間、動けん。その分お主が働くのじゃぞ?良いな?玄助。」


「うん。分かってるよ雷火さん。」


「ならば良い。改めて、蓮華様おめでとうござます。我ら家臣一同を代表して、儂からのお祝いのお言葉とさせて頂きます。各自からまたお祝いのお言葉がありましょうが。代表して、御礼申し上げます。」


「ありがとう雷火。」


「では、蓮華様はゆっくりお休み下さい。儂はこれで。玄助、蓮華様と孫登様のご様子をちゃんと見るのじゃぞ?」


「分かったって。もう大丈夫だから。」


「ならば良い。ではの。」


そうして雷火さんは部屋から出ていってしまう。


「しかし…この子…俺に抱っこされてから大人しいと思ったが寝てるぞ?」


「それだけ貴方の胸が心地良いのよ。ふふ、良い父親になれそうね。」


「怖いから蓮華の横に寝かすぞ?」


「ええ。」


「よっと…。しかし蓮華、本当にありがとう。そしてお疲れ様。」


「大変だったわ…子供を産むってこんなに大変なのね…。これからは子育てが待っているし…もっと忙しくなるわ…」


「そうだな…」


「次は思春かしら?」


「順当に行けばな。思春は臨月だし…」


「ふふ、一気に作ったわね?来月には思春よ?」


「俺の心が持たないよ…みんな心配になるから…」


「これがあと何回あるのかしら?」


「さあ?予想も出来ん…」


「でも、子沢山にはなりそうね。」


「授かりもんだ。そればかりは分からんさ」


「きっと子沢山になるわよ。コレは私の勘だけれど…」


「雪蓮の妹の蓮華の勘だろ?怖いよ…」


「でもそうなったら…みんな異母兄妹になるのかしら?」


「そうだな…」


「ふふ。どんな子になるのかしら…いっぱい色々な経験をするのよ?孫登。」


寝ている孫登に蓮華が語りかける。


嗚呼…俺は幸せだ…こんなに俺は生きているという実感をしたのはコッチに来てからは初めてかも知れない…きっと今日飲む酒は美味い…だけど…我慢だな。今は蓮華と孫登を見るので精一杯だ。

祝杯はみんなが揃ってから飲もう。そうしよう。


孫登の寝顔を見ながらそう決めるのであった

こういうのが書きたかった…

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