表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/46

42話 真夏の戦い その4

 

 ビーチで、ルークが見知らぬお姉さん達と話していた。


 ……これだからイケメンは。


 お姉さんの1人が、ルークの腕に抱きつく。

 胸がルークの腕を包み込むが、ルークは一切の表情を変えなかった。

 そのまま姉さんを引き剥がす。


 そして何か一言口にすると、オレたちの元に帰ってくる。


「逆ナンか?」

「夏は多いよね。ああいう人」


 やれやれとルークは首を振る。


「嫌そうだな。なんでだ? すごい美人だったろ」


 それに胸も大きかった。


 ルークはため息をつく。


「美人とかそういう以前に、あの人たち成人してるよね?」

「え、まぁ、大人のお姉さんって感じだったな」

「大人が未成年の僕に手を出すなんて、人として問題があるだろ?」


 ……こ、こいつ、なんて正論を。


 ルークはドリンクを持って、パラソルの下にいる朝の元に向かう。


「朝ちゃん。飲み物買ってきたよ。はい、アイスティ」


 朝はそれを受け取ると、ルークに尋ねる。


「いくらですか?」

「え、いいよ。僕の奢り──」

「いくらですか?」

「よ、400円です……」


 朝の冷たい表情に負けて、ルークは素直にお金を受け取る。

 2人の距離は未だに縮まらないようだ。


 ……それにしても、よりにもよって何でうちの妹を。


 ビジュアルも地味だが、うちの妹には愛嬌がない。

 10人の男がいたとして、10人中10人がオレの妹ではなく、先ほどのお姉さん達を選ぶだろう。


 イケメンの考えることは分からん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ