島風視点part 2
おもったよりボリュームが増えそうなのでカフェ編は次回に回します、、、
次次回から進展します
よかったら評価よろしくお願いします!
スピーチも終わり、拍手に包まれる。
きんちょうしたあああ!新入生の親含め500人の目すなわち1000の瞳にみられていた。失敗しなくてよかった!
入学式もそれから流れるように終わり、D組へ向かい、座席表を見る。
、、、は!?立川が隣!?!?気まずさの極みじゃん!一瞬戸惑ったが、一応”真面目”キャラとなっている私は落ち着きを取り戻そうと必死だった。
席につくと、クラスの輪が形成されつつあった。やはり陽キャというのだろうか、コミュ力が高い人がクラスの中心人物となるのだろう。
しばらく経って、私の隣の席、つまるところ立川の席が占領されていた!茶髪でブレザーを着こなす陽キャが占領している。まあ本人がいないからいいかな、、、と思っていた。
しかし、そこには机の周りをうろちょろする立川の姿が!!
流石に声かけると思って、しばらく観察してみることにした。しかし、机の上をうろちょろしているばかりでなにも声をかけない!てか、こんなにうろちょろして相手に気づかれないの、影薄すぎないか?前世は忍者、将来の夢は黒子かな?
仕方がないので、声をかけてあげることにした。
「そこ、立川さんの席だから」いつもより少し低めの声になるよう調節する。
「いいじゃんw本人いないし」
「いるでしょそこに」
「あ、ごめん気づかなったわw」
うーんなんだか釈然としない。もうひとこと言いたい気持ちをぐっと堪えて、立川に話しかける。
「中学の時は色々あったけれど、またよろしくね???」
私は立川と仲良くやりたい。ただあのことを引きずってないのが絶対条件だ。
「う、うんよろしくね。島風さん」
引きずっている。これは確定だ。
「中学の時は呼び捨てだったのに、まだあれ気にしてるの??」
思わず強めの口調で話してしまった。心のなかで懺悔する。
「ま、まあ結構激しく、ね?」
あの頃のことはもちろん反省している。激しく振ってしまったのだ。
「、、、なんかごめんね?立川?」
それから言葉はかえってこなかった。
怒らせてしまった?だとしたらやらかした。私は彼と仲良くやりたい。ていうか中学の頃のめちゃくちゃ仲のいい友達に戻りたい。
中3のときの出来事、もとい私の言葉が大きく彼の心を突き刺してしまったという事実を目の当たりにした。