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あの日あこがれた瞬間移動  作者: 暁雷武
あの日あこがれた瞬間移動 冒険者編
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冒険者編4 ファンタジーオタク

 次の日、俺とラズはギルドに出向きミールから説明を受けていた。


「キリアスさんは冒険者の稼ぎ方を知っていますか?」


「知らないな。できれば全部説明してくれ。」


「分かりました。久しぶりなので抜けてるところがあるかもしれません。その時は許してくれると助かります!」


 そんなことを言いながら照れ笑いのようなしぐさをする。


「……。」


 このミールという少女、結構可愛いな。


「まず、冒険者が稼ぐ方法は大きく分けて二つです。一つ目はギルドクエストを達成することです。

 ギルドクエストはギルド内にある掲示板に張られています。それを見て受注してください。

 ギルドクエストにはそれぞれランクがつけられていて自分のギルドランク以下のクエストしか受けられません。もちろんですがランクが高いものの方が報酬は高いです。」


「どうやったらランクは上がるんだ?やっぱり、功績か。」


「いいえ、ギルドランクの上がり方なんですが……これが結構がばがばなんですよね。

 なりたいランクの冒険者三人の推薦が集まればランクを上げることができます。

 私的にこの制度さっさと変えたほうがいいと思うんですがギルド本部の方が制度改革をしようとしないんです。」


 つまり、ほかの冒険者との関係が大事ということか。それによってはすぐにランクが上がるし、逆に全くランクが上がらない。

 だから、制度改革が必要である、と。

 自分以外の冒険者に恨まれでもしたら一生ランクが上がらなくなる、なんて最悪な制度だ。


「そして、もう一つの稼ぎ方は魔石、もしくは手に入れた素材、アーティファクトの売却です。

 魔物を倒すと魔石を落とすというのは知っていますよね。魔石はエネルギー源であり様々な用途で使われます。

 素材は武器に。アーティファクトはそれ単体で貴重であり強力なので高値で取引できます。」


「……ギルドがアーティファクトを取引するのか?あんまり関係ないように思えるんだが、」


「確かに現代の人間、もしくは過去の人間が作ったアーティファクトはギルドではなく武器屋などで売られています。

 私たちが取引しているのはアーティファクトはダンジョンの中に存在するアーティファクトです。」


「ダンジョンの中にアーティファクトがある?

 なんでだよ、アーティファクトっていうのは人間が作るものだろ?それともダンジョンがアーティファクトを作るのか?」


「うーん……少し違いますね。

 ダンジョンがあるところにアーティファクトがあるのではなく、アーティファクトのある所にダンジョンができるんです。

 そもそもダンジョンというのは強力なアーティファクトもしくは神造兵装から漏れ出た魔力によって周りの魔物が影響され新たな生態系を作ったもののことを指します。」


 神造兵装、神が造りし武器。

 ……なかなかにかっこいいな!


「神造兵装は神が人間のために地上へ送り届けたものなので、どこにあっても不思議ではありませんが、強力なアーティファクトが、新しい生態系が作られるほどの無法地帯に放置される理由はよくわかっていません。

 私の考察ではアーティファクト職人が修行のため、洞窟に一人で入り職人が死んだ後にアーティファクトが完成された。というものです。正直ただのこじつけですが、なかなかにいい考察ではありませんか?

 いやぁ、いいですよね。生態系を作り変えてしまうほどの強力なアーティファクト、まさに冒険って感じですよ。ちなみに神造兵装のあるダンジョンは今のところ見つかっていません。確認されていないというだけできっとこのダンジョンは神造兵装を核にして作られたダンジョンだろうといわれているダンジョンはありますが、ダンジョンとしてあまりにも難しいので確認できていません。

 ちなみにですが、アーティファクトないし神造兵装がなくなればダンジョンそのものがなくなるのであえてアーティファクトを入手しないという冒険者もいます。それからそれから……!」



 気づいたらとても早口になっていたミール。これがファンタジーオタクというやつだろうか。

 そのことに気づいたのか……ハッという反応と一緒に謝ってきた。


「す、すいませんでした!つい早口になってしまいました……。

 と、とにかくこれで一通りの説明は終わりです。最初はFランクのクエストを一つずつ達成していくのがいいかと。……応援しています!がんばってください!」

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