プロローグ
「世紀末、何の因果かロリっ子に」
——西暦20XX年現在、世界は徐々に徐々に終わりへと近づいている。
人々の争いで草木は枯れ、動物たちは怯えて暮らす生活。
そんな堅苦しい説明は終わりにして、現在の状況を簡単に説明すると
——絶賛銀行強盗に巻き込まれ中。
あああああああぁぁあ!なんでだよ神様!俺が何したっていうんだよ!
そう叫ぶ俺(実際には怖いので叫んでいない)はどこにでもいる普通の冴えない男子高校生。
そう。ただの男子高校生だ。これで俺の説明は終わってしまう。
彼女いない歴イコール年齢だし、少子化社会に協力できない人間は消すんですねわかります。よし、そうと決まったら、ここで散るしかないな…神様…来世は美少女にしてください!!!
5秒程祈ってから、俺は覚悟を決めた。
「上等だ銀行強盗!最後にみんなのヒーローになってやる!」
「な、なんだお前!動いたら撃つって言っただろ!動くんじゃねぇよ!」
銀行強盗がなんか喚いてる。そんなの知ったことか。どうせ殺すんだろ?
カラッ。
——いやぁ、私あの時よくあんな事ができたな。って今でも思うわ。
俺は銀行強盗が持っていた拳銃をはたき落として、銀行強盗の手を掴み、
「おい!お前!俺ごとそこの銃で撃ち抜いてくれ!」
こんなセリフ言ったの世界で俺だけじゃないか?などと考えていると、後ろから物凄い音がして何かが飛んでくる。
—— あ、俺死んだな。