表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の共鳴  作者: MV E.Satow maru
第2楽章 2017年
8/24

2017年8月20日 追悼コンサート後半 『羊は安らかに草を食み』

 チャイムが鳴り客席のライトが消えた。舞台上の照明が点灯して最初の演奏を担う木管四重奏の面々、それには愛美も含まれていた、が楽器を持って舞台上に立った。


 舞台袖寄りの位置のスポットライトが点灯した。主催者である明野さんと夫の礼央れおさんが並んで挨拶に立った。礼央さんは準備の間、明野さんを支えておられたけど、今日は祈里の事を思い出すようであまり頼りにならなかった。その分、明野さんが大車輪で演奏会を牽引した。


「……私は祈里が逝ってしまった事よりもあの子がいた事を忘れ去られるのが嫌でした。今日、あの子の事を知ってもらう場として演奏会を開く事が出来て良かった。ちょっと音楽が上手い娘がいたって事をたまに思い出して頂けたらうれしいです」


 明野さんはそう言うと一呼吸間を開けてから最後の演目紹介に入った。


「まず吹奏楽部で祈里と一緒に練習、研鑽していたフルート奏者の平愛美さんと祈里のクラリネットの先生をして頂いていた名張菜穂子さん、オーボエの西野にしの希望のぞみさん、ファゴットの藤田ふじた嗣幸つぐゆきさんの四重奏でヨハン・セバスチャン・バッハ『3声のインベンション第1番』から『第15番』まで。『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』『羊は安らかに草を食み』をお聞き下さい」


 愛美達4人は菜穂子さんの目配せの合図で息を合わせて音楽を奏で始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ