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最強で不死だった私の冒険譚  作者: 黄昏の罅
0-序章
8/39

7.精霊契約の裏で。side???達

小話です。

皆、胃薬が必要な体になってしまいました。



その日、歴史に綴られるだろう事が起こった。

とても、純度の高い魔力波の放出。

それは、感じることのできる者達を恐怖のドン底に突き落とした。

魔力を感じてしまった人や森民エルフは恐怖し、魔族は新たな主となろう存在の誕生に歓喜した。

原因となった者は、明日の朝御飯を想像しながら、眠りについた。




side1 王都の宮廷魔導師 ギリクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「っつ!」


俺は膨大な魔力を感じた。今まで感じたことのない威圧感だった。



「な、なんだったんだ?」


「だ、大丈夫ですか!宮廷魔導師長様!」


「あ、あぁ、問題はない」



いや、問題だな……俺の予想が正しければ、

今のはかなりの技術がないと感じることの出来ない純魔力だろう。

もしかしかたら、新しい魔王種の誕生か……。

しかし、聖書を見る限り新しい魔王種が生まれるには、膨大な魔力が必要になる。

いや、誰かが故意に魔力を集めて魔王種を生み出した!?

しかし、それ程の魔力を集めるのは不可能じゃないのか?

……分からん……取り敢えず、連絡しなくては。



「急ぎ、国王に取り次いでくれ。」


「は、はっ!」



あぁ、これから忙しくなりそうだ。









side 2 エイル王国 国王 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


コンコンコン



「入れ」


「はっ!失礼します。」



珍しい。宮廷魔導師長であるギリクは礼儀正しく、

こんな時間に訪れるようなやつでは無かったように記憶しているのだか。

何かあったのだろうか。



「ぬしがこんな時間に訪れるとは。ギリク。何用だ。申してみよ」


「……先程、膨大な純魔力を感じました。私の予想が正しければ、あらたな魔王種の誕生かと」



膨大な純魔力!?それでは、まるで……いや、ありえん。魔神は封印されている。女神様からの信託もない。



「な!しかし、聖書には……」


「はい。心得ております。しかし、あれほどの魔力。それしか思い当たらないのです!さらに、魔王種の誕生だと仮定すると、これは故意に起こされたものだと私は予想しております」


「何故だ?」


「そもそも、魔王種は莫大な魔力を練り上げ、世界の狭間から連れてきた悪魔の魂に載せることで生まれるとされています。

そうですね、眷属召喚のようなものです。眷属召喚同様に練り上げる者が居なければ魔王種は生まれないはずなのです。

ご存知だと思いますが、現在確認される魔王種達は全て魔神によりつくられた者とされています。

その魔神は現在、封印されている。つまり、魔神と同様の魔力を持つものがあらわれたと仮定するのが最善だと……」


「なるほど……分かった。さがりたまえ。」


「はっ。失礼します。」




なんということだ。状況から、認めざる負えないではないか。あぁ、どうか神よ。

我らを救い給え。








side 3 魔大陸 魔王城 氷の魔王 ポセイドン ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私は歓喜した。さながら、魔神様のような美しく、圧倒的な純度なる魔力を感知したからだ。



「あぁ、魔神様の復活か。いや、あの方とは違う。しかし、あの方と同じく美しく圧倒なる魔力。あぁ、神よ。新たなる魔王種の誕生。祝おうではないか。新たな同志の誕生を」



魔大陸 《氷の地》の宴は続く。新たなる魔王種の誕生を祝して。





「乾杯。」

実際は、彼等が思っているほど

やばい事態でも、壮大でもありませぬ。

可哀想ですね……

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