2.うおっ、まじでチートだ!
本日2作目
「う、うーん。はっ!ここはどこ!?」
見渡すと綺麗な平原と湖。遠目に集落が見える。
新しい体が気になり、湖を覗く。
そこには金髪で赤に銀の筋をいれた透き通るような美しい瞳。白く細長い手足。身長は160程だろうか。究極の美少女が佇んでいた。
(び、美少女だー!やったぁ!美しすぎるぜ!)
へんなテンションで飛び跳ねる。白いローブと青いワンピースがふわりと舞い、さながら美しい精霊が踊っているようだった。その時、足にがさりと何かが当たる。
「ん?これは……」
足元にあった紙切れを拾う。
『無事に着けましたか?ステータス確認などはゲームやラノベ?のイメージで大丈夫ですよ。一応、妖狐族の集落の近くに転生させて頂きました。神族は自分を信仰している種族に姿を変えることができます。ステータス等の確認が終わり次第、姿を変えて集落に行くことをオススメしますよ。では、楽しんでください。』
珀亜は優しい死神に感謝しつつ、現状を確認することにした。
「ステータスオープン!」
半透明なプラ板のようなものが目の前に現れ、ステータスを表示する。
主人公:神薙 珀亜
歳:17
レベル:999
魔力値:unknown
格好:〈聖者のローブ〉白いローブ 袖、フードに青の縁取り、〈歌い手の衣〉水色のワンピース、〈神籠の腕輪〉金と銀の二連ブレスレット、〈天空の覇者〉白いブーツ
ステータス
種族:神族、翡翠種
職業:1.魔導師 2.殲滅師 3.音遣い
二つ名:
スキル:鑑定、物質創造、薬術、錬金術、眷属化、奏唄、アイテムボックス、魔法創造、眷族召喚
パッシブスキル:.無限魔力、祝福、気配察知、全状態異常無効、オートマッピング、ラーニング
加護:薬神の加護、戦神の加護、創造神の加護
称号:魔法帝、死神に飴をあげし者、薬神の化身、精霊の愛し子、自由人、歌姫、演者
✩翡翠種 権限
「ふぁっ!いやいや、装備はまだいいとして、unknownとか翡翠種ってなんやねん!?」
翡翠種
主席である神々に作られた存在。神族。
unknown
測定不能の値。
「これが、鑑定の効果?取り敢えず、鑑定!!」
聖者のローブ
食神に作られたアーティスト。
自動洗浄交換つき。食べ方が汚くても汚れない。
油汚れだって大丈夫なスグレモノ。
歌い手の衣
美しい衣。見る人の心を引きつける。
神々にも人気の1品。
1度きたら手放せなくなる最高の着心地。イメージで見た目が変化する。
神籠の腕輪
付けた者の加護の効果をアップする。成長補正大。
天空の覇者
空を歩けるようになる。
しかし、止まると落下するので要注意。
まだ飛べない幼い神の子がよく使う。見た目はイメージで変化する。
(す、すごい!けど所々、残念だね!うん!)
「よ、よし次は職業とスキル!文字通りなのは良いよね。」
魔導師
魔法使いの上位ジョブ。
希少で才能が無いと開花しない。
殲滅師
希少職。殲滅師限定の殲滅魔法の解放。
殲滅時に攻撃力補正大。
音遣い
歌などで味方の鼓舞や植物などの成長を促す。
効果は歌い手の技量に依存する。
(おぉー!特に音遣い!何を隠そう私は中学、高校の部活で演劇部の歌姫と呼ばれていたのだ!私の時代!ふははは!)
旗から見れば1人で笑っている危ない人だがそのことには気付かず、ステータス確認を続ける。
物質創造
魔力を代償に世界に存在する物質を作ることが出来る。
薬術
このスキルを持つ者はやりたいことを頭に浮かべ、
詠唱を唱えることでポーションを作ることが出来る。
錬金術
このスキルを持つ者はやりたいことを頭に浮かべ、
詠唱を唱えることで武器を作ることが出来る。
眷属化
生物を眷属化できる。
眷族には加護と成長補正がかかる。
奏唄
効果を浮かべながら、歌を歌うことで鼓舞したり、
植物の成長を促す。音遣いの固有スキル。
効果は使い手に依存する。
アイテムボックス
最大魔力÷4を一辺とした正方形の空間を生み出す。
その中にアイテムを収納できる。
魔法創造
イメージした魔法を作ることが出来る。
詳しくイメージするほど消費魔力を抑えることが出来る。作成時は消費魔力2倍。
眷族召喚
魔力を流すことで流した魔力に依存した強さの生物を生み出す。
強さは魔力の量と質に依存する。
(アイテムボックスとか、私の場合容量無限!?最高っ!次は、パっシブだね)
無限魔力
無限に魔力を使うとこができる。
制限は存在しない。最高品質の魔力。
祝福
眷族に能力補正がつく。
気配察知
生き物の気配を感じることが出来る。
半径1キロに効果あり。無意識時は半径20m。
全状態異常無効
全状態異常を無効化する。
オートマッピング
通った場所をマッピングする。
見たいと思えば、ステータス画面のようにでてくる。
ラーニング
一度見たスキルを覚えることが出来る。
(ふむふむ、ラーニングは成長チートってやつですかな。つぎは加護だね)
薬神の加護
薬神の加護。全てのポーションの作り方と材料の知識が脳にインプットされる。
戦神の加護
全ての武器の扱いと戦い方が脳にインプットされる。
体が戦い方を覚え、無意識でも最強クラスで武器を扱うことが出来る。
創造神の加護
覇気や殺気を使いこなせるようになる。
魔法の使い方、詠唱が頭にインプットされる。
威力は全て最高クラスになる。
(で。最後に称号っと)
魔法帝
魔法を極めしものに送られる。
精霊帝と契約するものだけが得ることが出来る。
死神に飴をあげし者
死神を怖がらずに飴をあげたものに送られる称号。
ありがとうございます。美味しかったです。でも、ドラゴンフルーツ味は流石におかしいと思います。
薬神の化身
薬神の加護を持つものへ送られる。作るポーションが全て最高品質になる。
精霊の愛し子
全ての精霊に愛される。
一々交渉しなくても精霊が最大限力を貸してくれる。
自由人
わまりの話を聞かない人に送られる。
考えなしのバカの代名詞。
歌姫
100人以上のひとを歌で魅了し美しいと思わせたことのある人に送られる。歌う時に魅力が極大あがる。
演者
演技で人を魅せたことのある人に送られる。
意識的に切り替えることで、役になりきることが出来る。
(……気にしない!突っ込まないんだからね!ドラゴンフルーツ味の飴美味しいもん!)
「あ、この✩マークタッチできる」
✩翡翠種 権限
支配階級:第一席
名:ハクア・エインセル
個体:君主
神機:フェイルノート
支配種族:妖狐族、天翼族、龍族、森民族
(……神機ってなんやねん。)
神機:フェイルノート
武器。ロストマキナしか使えない。
鎌と双剣、刀の姿を持つ。白と青の刀身で、
魔力を注ぐことで変形できる。
(はい。これが、メインウェポンですね。分かります。)
飽きれるほどの最強具合いに呆然としつつ、ハイテンションなハクア。
(てか、ハクア・エインセル!かっこえぇえ!て、もう夕方か。えーっと)
頭に浮かんだ詠唱を唱える。
「現身妖狐」
光が溢れ、姿を変化させる。
現れたのは金の美しい耳に巫女のような衣装、白いローブ、九つの尻尾。
(9尾?かっこいい…… 中二病ぽいけど、この世界では普通だよね!)
そう思うと、妖狐族の集落へ歩き出した。