1.駆け落ちした神の代わりに異世界へ
初めて!夕闇です。まだまだですが、コメント、評価頂けたら嬉しいです!
投稿ペースは気まぐれで。(´>∀<`)ゝ
「知らない天井だ…」
私的死ぬまでに1度は言ってみたい言葉ナンバー1を口に出す。
これで1つ夢が叶ったぜ。もう、悔いはない……
「馬鹿なこと言ってないで現実を見てください。
ちなみに、天井ではなく神界の空ですよ?」
「へー、ってえぇ!?どちらさまっ!?」
独り言のつもりだったのに!ってあれ?私声に出してたっけ?
てか、だれ?この不思議系イケメンさんは。
「初めまして。キースと申します。貴方の世界で言う死神……のような存在ですね。
これでも神の端くれなのでね、貴方が考えてることは分かりますよ。」
「キースさんー、よろしくー」
思考が読まれちゃうのかー。乙女のプライバシーが!
まぁ、それはさておき死神か。わお、びっくり。
「……驚きましたね。死神と言う立場で怯えられなかったことは初めてです。
というより、無条件で信じられたことも驚きですが」
「あー、私は神薙珀亜です。
多分、信じられたのはラノベとかで憧れてたからかな?」
自己紹介は大事だよね。
ふふふ、オタク系女子に名を連ねる者として、こんなに面白そうなことを信じない理由はないではないか。
「なるほど…?まぁ、それはさておき本題です。落ち着いて聞いてください。
貴方は第一世界、通称〈地球〉でお亡くなりになりました。
本来なら、輪廻転生で次の生へ行くのですが、地球の近くに存在する第二世界、まぁいわゆる剣と魔法の世界ですね。
その世界の最高権力者がとあることをやらかしまして、不在になってしまったのです。
なので、適性の高そうな魂を見繕い、その世界で最高権力者、第一席に付いてもらうことにしたのです。」
「それが、私ですか?あることって……?」
テンプレキター!しかも、最初から主人公最強系だよ!文句はありませんわぁ。
しかし、何をやらかしたんだ?
「はい。貴方なら器の大きさがたりているので。あることというのは……その、駆け落ちです…。
勇者召喚といって地球から人を連れてくるものがあるのですが、
そのひとに恋をし、共に地球に行くために駆け落ちしました。」
……あまりにもこの死神さんが不憫過ぎるよ。かわいそうにも程がある。
部下?上司?の尻拭いに奔放する人っていうのはどの世界にもいるんだね……あ、そうだ。
「……お疲れ様です。この飴、私のお気に入りなんですけど、なめます?美味しいですよ」
「お気遣い感謝します。…えっこの味……いえ、なんでもありません。ありがとうございます。
話を戻しましょうか。最高権力者と言ってもあくまでも完全な神ではありません。
普通に生活したりやりたいことをやってかまいません。全ての世界は神の暇つぶしにできたようなものですから。
数億とある世界の一つがおかしくなったところでなんの問題もないのですよ。
ただ、第二世界は凝った作りのため神に人気の世界なのです。しかし、創造神以外は無理矢理世界に入ることはできません。
なので私たちは先代の第一席に加護という形で、化身を付けその世界に入り込ませました。
化身が入った世界ならば好きに見て回ることができますから。
しかし依代である第一席が地球に行ってしまったことにより化身は世界の壁で壊れてしまいました。
また、暇になってしまったので本来消滅する魂を広い提案した訳です。」
神だからといってなんでもできる訳では無いんだなぁ。神様万能説はここにて否定されました!うち仏教だからかんけいないけどね。
「でも、戦いを知らない私が行ってもすぐ死にませんか?人とか殺せませんよ?」
「むしろ、最強でチートで無双ですよ。先ほども言ったように第二世界は人気なのです。
第二世界を鑑賞したい神の中に戦神がいます。彼の加護なら、戦闘能力全般と精神に補正がかかりますから。」
死神さん……チートとか無双とか俗世の言葉でしょ?なんかイメージが崩壊していくよ?
にしても、戦神か。いいねぇ、主人公最強系は大好きよ。悩むことなんてないじゃない!
「行きます。」
「も、もっとら悩まなくて宜しいのですか?」
いやね?普通だったら悩むのかもしれないけどさ?私的にはどんとこい!な訳よ。
「だって、最強で好きなことやっていいんでしょ?行かない理由なくない?」
「まぁ、そうですね。分かりました。貴方には、妖狐族、天翼族、龍族、森民族に信仰されている個体:君主、ロストマキナとして第二世界に行ってもらいます。
体はもう既に消失してる為、こちらで作りました。」
妖狐に天使みたいなのに龍にエルフ……チート&有名所集めた感じだなー。
いやもう、本当に死神さんいい仕事しますね。心から尊敬いたします。
てか、体の消失は地味に驚きなんですが。
「体がないなら私って地球ではどういう扱いになるの?」
「行方不明という扱いにさせてもらいます。正確には死亡ですがね。」
行方不明かぁ。親不孝な娘でごめんね、お母さんお父さん。
私は私の生きたいように異世界でうっひゃほいします。楽しく生きると誓うので許してください。
「そーいえば、死因って?」
「じ、時間ですね。幸せな神生を。」
「あーっ、ちょ、まっ」
人生のイントネーションが少し違うような気がしたよ。それに、あからさまに話題そらしたでしょ。君。
それで逸らされるほど簡単な女じゃないんだからね!
いってきまーす!
ひかりの粒子に包まれて、珀亜が第二世界に旅立ったあと、死神は
「言えませんよね……バナナの皮で転んで死亡なんて……。」
「お疲れ様。」
「あ、創造神様。どうかなさいましたか?」
「いや、あの子は面白そうだから私の加護もつけたんだよ。どうなるか、楽しみだ」
黒い笑みを浮かべる自分の上司をみて、静かに先程まで喋っていた自由な少女を思い出す。
(第一世界の人に初めて飴なんか貰いましたよ)
「確かに。面白くなりそうです。」
これは、最強少女がチートで無双する自重知らずの
物語。結末は誰も知らない。神すらも。
次回から3000文字程を目安にしようと思っています(´˘`*)