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1.そのエッセイ! ちょっと待った!

 ――このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに (菅家)


 菅家、菅チョクt―― いや、菅原道真すがわらのみちざねさんがお遍路―― いや、山へ行った時、ぬさという山の神に捧げるものがなかった。だからまぁ…… この綺麗なもみじ捧げるから許してちょ。っていう有名な百人一首にも入っている歌です。


 山の神様からすれば「いや…… 紅葉ってお前、それ俺のじゃん……」とか、そんな感じだったのかもしれません。こんなことしてるから罰が当たって太宰府に左遷されたのかもしれません。しれません。(念押し)


 そう考えると、左遷の腹いせに日本三大怨霊にあげられるまで暴れ回ったというのも、ただの壮大な逆恨みに思えてくるから不思議です。怖いです、話題に上げるんじゃなかった。


 「まにまに」ってなんだよ! かわいいな!


 ※「神の御心のままに」という説と、「神のまなこの間に」の説があります。後者は私の創作です。



 いきなり書いてて祟られそうで後悔してる筆者ですが、ようこそいらっしゃいませ。初めまして、千場センジョウです。

 道真公の歌によろしく、手土産どころか紅葉の錦もありませんがこの度はクリックミスによる訪問、ありがとうございます。m9(^Д^)プギャー


 今回はエッセイという初めての試みをやってみたく、睡眠時間を削ってアホみたいな顔をして夜中に書いてみることにしました。楽しんでいってください。




 さて、私は皆さんの書いているエッセイが大好きです。「小説家になろう!」においても、のぞきにくると大抵一本くらいは読んでいます。


 理由は簡単です。「短いから」。


 恥ずかしながら、現在私は一本連載を続けています。現実的に時間を取るのが難しい日々、先ほども書いた睡眠時間を削るなど、日常を代償に執筆時間を召喚するという、マグネタイトの無駄遣いみたいなことを繰り広げている好き者―― 物好きの一人です。


 必然的に書く方にウェイトは振られ、残念ながらあまり皆さんの作品を読むという行為には時間を割けない千場センジョウの現状なのです。目も痛いのです。資料を読むだけでもしんどいのです。眼鏡買おうかと悩むのです。です。


 それでも三十万以上も同じような好き者―― 物好きの作品があるのだから、触れてみたいのが人のサガ。(魔界塔士サガは名作です。2とか)

 そんな私が選ぶのが、エッセイです。



 実はこの「エッセイ」という項目、ほんの三ヶ月と前、初めてこのサイトに訪れた時には存在すら認識していませんでした。「小説家に」と銘打たれたサイトですのであるのは「小説」、他があったとしても「詩」くらいまでだろうなと、決めてかかっていました。


 だって「随筆」ですよ? つれづれなるままに―― なんかボケようと思ったけど思いつかないくらいのあれですよ? あれってなんだろ。


 だからそんなのまであるだなんて思ってもみませんでした。「随筆」って書くと古典だけど「エッセイ」って書くとスイーツな感じがします。偏見です!?

 もういっそのこと「小説家になろう!」じゃなくて「なんか…… 書こう!」でもいいんじゃないかと思ったくらいです。やっぱりダメです、モチベーションが下がります!


 というわけで、「こういうのもあるのか」、とジャンルをクリックして、普段エッセイだなんて読んだことも無いのに、エッセイとコラムの違いもわからないのに(テトリスとコラムスの違いならわかる)読みだした私でしたが、「これはいいな」と良い点に気づいたのです。


 これ、自分の好みにあった作家さんがいい感じで探せます。

 「なろう」の作家さん達は年齢経験性別不問、アットホームな職場です、実力次第で以下略――


 ※90%面接に行ってはいけない職場です。


 ――な、感じで、実力的なものから思想から、まさにネットという感じで玉石混淆です。はっきり言って「私が読みたかったのはこれだ!」という作品を探すことは難しいのではないでしょうか?


 そんな中、その人の作風や文体を「かじる」ことのできるエッセイはきっかけに出来ます。


 あっ、いいな、この人の文章や考え方いいな、と思ったらページ上段の方にあるお名前をクリック、その人のマイページに飛んで、なにか自分の興味のあるジャンルの作品があったらラッキー!

 でも作品読んでみたら「ぜんっぜん作風ちがうじゃねーか!」とヘコむことが出来る。ダメじゃん。……って感じです。ダメじゃん。


 そんな感じで(ダメな感じじゃないよ?)、いろいろと見て回ればいつか「心の一本」にも出会えるんじゃないかな? と思いつつ、結局やってない千場センジョウですが、これを読んでいる皆さんの中には、そういう「作者選び」をされている方はいらっしゃるのかもしれませんね。


 「結局やってないのかよっ!?」というつっこみが多少聞こえた気がしますが、ちょっと前に書いた通り、読む時間無いんだもん……(>ω<) 読むときは時間とって読みますけどね。



 えーと、こほん。


 少し長話になってしまいましたが、そういったわけで、前述の通り、その作者さんごとの他の作品までは読むに至っていない千場ですが、「なろう」においてはエッセイは結構読むようになりました。

 それで、今回私も書いてみようと思って筆ならぬキーボードを取ったわけです。



 主題の通り、「ちょっと待って」もらうためにです。



 ここからは実際に作品を書いている人向けになりますので、受け専―― 読み専門の方は戻られても結構です。ですが今何か書いてて、他にもエッセイとか活動報告とかをいっぱい書いていこうかなと思ってる人には一度だけ、参考意見として読んで頂きたい。そんな内容なのです。


 さて、千場がアホすぎたせいで菅原道真公から入って、駄文を巻きちらしてしまいましたので、そろそろと皆様のストレスがピークに達し、黒髪が金髪へ、金髪から薄毛へと変化しそうなので簡潔に書きますが、



 「書くことはタダで出来る」と思ってませんか?



 確かに、小説や作曲、絵を描くことなんかもそうですが、時間という消費を見なければお金のかからない、一見していくらでも出来る行為に見えます。時間はお金なんかより遙かに重要なものなのですが、それはまぁ今はよいとします。語る気もありません。

 ですが、気づいてください。「減っています」、確実に「減っています」。


 ――「ネタ」が。


 ここでドキリとしたあなた、あなたは「作家」です。誇ってください。ですが噴き出したり、「またジョークかよ千場、HAHAHA!」とか思ったあなたは大ピンチ! ちょっと聞いていってください。


 世の中に無制限なものは残念ながら、あんまりありません。

 創作、こと小説や作曲には顕著に消費されていくものがあります。

 それは、あなたの「経験」です。


 私の言う「経験」とは、実生活における社会活動によって得たものという意味ではありません。あなたが知識として得たもの、行動によって得たもの、何かを見ることによって得たもの――

 それを自分の中に入れ、取り込み、消化して「無意識」に放りこんだ「そこ」にあるものです。


 「無意識? オカルトだな千場! そこまで墜ちたか!」と思ったあなた! もともと墜ちてるから千場は気にしません。それはいいのです。

 ですが無意識は存在します。脳が忘れたふりをする力を持っている、それは現代科学でさえ証明されていることなのです。なのです!


 あなたが作品を創っている時、「おお、すごい考えがきた」と思うまでもなく自分を超えた素晴らしい内容を創っていることはないですか? それは神が天から「ここやで」トントン とカンガルーな小包を持ってサインを貰って授けに来てくれたものではないのです。

 あなたの今まで得てきたものが溶け込んだ「無意識」の中から「経験」を引っ張り出して、今最適な状態で使ったというだけなんです。


 それは哀しいかな、形の無いものであるはずなのに、しっかり消費されます。

 プロの方でもよく言われる、「アイデアが、出ない……」とはそれが枯渇した状態なのです。



 どうですか? 恐ろしいでしょう?

 あなたが今、「今日はこんなことがあったから、これ活動報告に書こう!」と思ったこと……

 それ、ほんとにいいですか? 書いちゃっていいんですか?

 まだ無意識の中で熟成もされず、「体験」に過ぎないそれをそんなにあっさり披露しちゃっていいんですか?


「余計なお世話だ! この三下め!」


 はい、三下です。ですが、一度だけ考えていただけませんでしょうか?

 あなたの今日の経験は、ひょっとすると描き方を変え、「作品の中」に盛り込むことで爆発的な効果を生むかもしれないのです。

 同じネタを、二回使う…… 心が何も感じないのであればそれもいいでしょう。

 しかし、真剣に自分の作品と向き合っている時、人はコメディを書いている時でさえ崇高です。あなたの精神はそれを許すでしょうか?



 ってなわけで、今日も余計なお世話、それが悪い癖な千場の日常、世迷い言です。

 あなたの持っている普通の意味での経験も、あなたの歩んできた道も、無意識も、誰も彼もが素敵なものを持っているんだと、信じています。少なくとも、脳みそぽややんな千場は。


 要するに、今回何が言いたかったかをまとめますと、「あなたの持ってる素材、それは生で食べるより料理した方がお客さんは喜ぶんじゃないですか?」という作家としての考え方の一つです。


 ですので、結構高い確率で私自身、これからも活動報告にはネタにしようもないようなことしか書くつもりは無いし、このエッセイも多分この一回で最終回だと思います。


 それではみなさん長々と、千場におつきあいありがとうございました。

 Arrivederci! 


 ※Basta! な人は、ごめんなさいでした。




 P.S.


 枯渇しちゃったら、また汲み直せばいいんです。

 いっぱいいっぱい、自分の読まないジャンルの本を読んだり、やったことのない遊びをやったりすれば意外とすぐに満たされますから。


 ではでは(^^)/



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