A glass of aphorism (水原紫苑の短歌に寄せて)
をみなご、の天よりふり降りあそべる、陽のなか‥
陽は、金枝の木漏れ日、サラ‥サ‥サララ‥、ぬばたまの髪をすべり降り
ふくよかなる乳肌の匂い、は遅々として風に、あまやかなる回帰を呼び、
わたくしをして、purpur《紫》 なる苑へと至らしめる
ひとつの、流れ、として
_________歌は、あふれ出で流れにみちて
1つのグラスに扇情の泪‥
やがては慈雨のごとふり降り、こころを洗い流し‥、
かなしみの累を埋める
ブランデーいろの埋み火、仕舞いには、ゆたらかな扇状地のごと
秘の谷合を押しだし
豊饒のむねに、チチと、をみなごを萌え起たさんと‥
うすい半とうめい、濁り灯のまるい桃、ようやくに熟れ裂け、
息、をつかみ
わたくしのグラスに‥、透明なる こ・と・ば‥
歌人水原紫苑の短歌『をみなごはグラスの中に~』、いろいろな解釈をしていたのですが、アフォリズムについて詠ったものと捉えてこの詩を書きました。 (重複投稿作品)