Episode5 笑顔になれますように。
メイラニンは、真っ暗で視界が悪い中シャーリーの傷の手当をした。
「あ...ありがとうございます。お姉様...」
掠れた声で腕に巻かれている、包帯に目をやる。素人がしているからか、少し歪だがシャーリーは表情には出ていないが、胸がポカポカした気分になった。そんなシャーリーを横目に、救急箱を片付ける。
「シャーリー?眠いのですか?」
メイラニンにそう問われると、シャーリーは眠くてウトウトしていた目を擦って首を縦に振り、私は眠いのだと主張した。シャーリーなんて可愛いの?私の妹が可愛すぎる...。メイラニンは、過保護なのであった。黒髪が原因で虐められ、心を閉ざしてきた妹がやっと心を開いてくれたのだ。私が過保護(?)になる気持ち分かるわよね??と独りで自問をしていた。そんなことを頭で考えながらも、今にも寝てしまいそうなシャーリーを、ベッドに促した。
「シャーリー。お休みなさい。」
メイラニンは、そう言いシャーリーの額にキスをした。シャーリーは、急な事に驚いていたが眠気には抗えなかったようで瞼を閉じた。少し、したら規則正しい寝息が聞こえた。
「シャーリーが元気一杯に笑える日が来ますように。」
起こさないように、優しく頭を撫で、寝る準備をする為に部屋をそっと退出する。この日メイラニンは、シャーリーと同じベッドに姉妹らしく、くっ付いて寝た。余談なのだが、シャーリーに仕えている侍女が朝になり起こしに、いったとき2人して同じような体制でくっ付いて寝ていた、ため微笑ましく思ったらしい。
「起きてくださいませ」
侍女が締め切っているカーテンをガラガラと、勢いよく開ければ、朝日の光が窓から入ってきて眠るには明るい部屋に、なった。
「うーん...おはよう。リダ」
「お、おはようございます...。」
「シャーリー様、メイラニン様 おはようございます。」
先に起きたのは、メイラニンだった。メイラニンは、大きく口を開けて欠伸をしながら、リダという名前の侍女に挨拶した。メイラニン様は少し、寝起きが悪いのですね。と考えていると、シャーリーが小さい声で挨拶をして起きた。朝食の時間なので、準備が出来次第食卓の方へ来てくださいませとリダが言うと、小さく姉妹揃って、頷いた。リダは、メイラニン以外の唯一のシャーリーの理解者だ。なので、シャーリーの世話は主にリダがやっている。そんなリダをメイラニンは、気に入っている。
朝の支度をする為にメイラニンは、一度自分の部屋に戻った。部屋に戻ると、何故かディパー二がいた。
「は?」
「あ!やっときた。ちょっとメイラニン来るの遅い」
意味が、分からない光景に腑抜けた声がでた。えーと...なんで私の部屋でゆっくり寛いでいるのかしら?門番、仕事してください!!!そんなことを、考えている内にディパー二が謎にメイラニンに、怒っているのだ。そんなディパー二になんで怒っているのかしら?怒りたいのは不法侵入された私の方なのですが?と頭の中が、はてなマークだらけになっていた。




