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Episode2 職場体験といこうか



報酬次第ですって?!相場が、分からないからどれだけだせば良いのかが分かりませんわ。


そんな事を考えていると、ドアベルの音が聞こえた。どうやら誰か来たようだ。


「ルシファー!!また村に魔物がでたんだ、追い払って欲しい!!!」

ディパー二を名前で呼んでるところから、この少年は常連客なんだろうと見てとれた。

「またかよ...最近魔物の、出現率上がってない?そんな事より少年、ルシファー様と呼べと毎回言ってるだろ?」


ディパー二の呼び方なんて、1番どうでもいい。なんなら魔物の出現率の方が大事だろう。メイラニンは、その発言を聞き、ディパー二って意外と傲慢なのかしら?と思った。


「はい、はいルシファー様。で?依頼引き受けてくれんの??」

少年に舐められてるような気がするが、ディパー二はルシファー様と呼ばれて気分を良くしていたためその事に気づいていなそうだった。少年は、報酬の金貨をディパー二の目の前に置く。


「その依頼受けてやる」

口に弧を描きながら、そう言った。やっぱりこの男何処か信用出来ないわ...。


「えーと。私の依頼は?」

少年よりも、先に依頼をしていたメイラニンが、置いてきぼりの状態だったので、我慢できずそう言ってしまった。


「メイラニン。じゃあ職場体験といこうか」

「はぁ?」

職場体験?私の依頼どうなったのかしら???




職場体験(?)という名目でディパー二の魔物退治に、同行することになった。


私たちが訪れたのは、森の中にある名前の無い小さい村だった。その村には、下級の魔物がいた。スライムが大量に発生していたのだった。スライムぐらいなら、メイラニンでも対処できるだろう。村の人でも対処出来そうだけどなと思っていると、地面に明らかに人間では無い大きな影が出来た。


「ドラゴン退治という依頼で良いのかい?」


上を見あげると、赤いファイヤードラゴンが空を飛んでいた。スライムは、放ったらかしで良いのかしら?後から聞いた話だと、ここの村ではスライムが大量に発生するなんて日常茶飯事らしい。だから、スライムぐらいなら村の人でも対処可能なのだと言う。


「ディパー二様...ドラゴン退治なんて正気ですか?王国騎士に来てもらった方が、、、」

「これは、俺の依頼だ。受けた依頼は何がなんでも、完遂する。」

プロ(?)意識が凄いわと、思ったが相手はあのドラゴンだ。メイラニンは、ドラゴンを生で初めて見たがドラゴンの恐ろしさは、メイラニンでも分かる。ドラゴンが襲来したら、村の1つや町の1つが滅びると言われている。ドラゴンは、この世界の恐怖の象徴の1つなのだ。


「お姉さん大丈夫だよ。あぁ見えてルシファーは、強いんだよ。」

と、少年は言った。

「様が抜けてるぞ〜」

と、軽口を叩きながら準備体操をしていた。そのときのディパー二は、獲物を捉える狩人の目をしていた。どうやら戦う気満々のようだ。


準備体操を終えたあと、魔法の詠唱をはじめた。


「魔法陣展開」


その言葉と共に、足元に魔法陣が出現した。


「上の闇。虚無(ブラックホール)


そう詠唱した途端黒い渦の様なものがファイヤードラゴンの前に現れた。そして、そのブラックホールがファイヤードラゴンを吸い込んで塵にした。


「上の闇ですって!?」

上級魔法でプラス属性が闇というのに、驚きが隠せない。何故なら、上級魔法は王国騎士団でも数名しか使えない魔法だ。また、闇魔法は人間では扱いが難しく使う人がとても少ないのだ。


「お姉さん言ったでしょ?ルシファーは意外と強いんだよ」

「強いとかのレベルじゃないわよ...。常識が崩れた気がするわ」

そんな事を言っていたら、ディパー二が


「もう終わり?ドラゴンっていっても雑魚だったな」まぁ運動には丁度いいかなと、欠伸をしながら喋りだしたので私は、人間じゃ、無いなと確認することが出来た。チート過ぎません?


「じゃあ少年。報酬は、貰ってくね」

と言い、金貨の入ってる袋と1個のリンゴを持った。

「あ、はい」

許可を貰って、ディパー二はリンゴをひとかじりした。

「甘...」

どうやら予想していたより何倍も甘かったのだろう。


「これで依頼は、終わりだ。メイラニン帰るぞ」

リンゴを口の中でもぐもぐしながら言うから、滑舌がいつもより少し悪い。

「あ...はい」

「ルシファーありがとう!!」

少年は、手を振りながらお礼を告げた。

「おう!それよりも様付け忘れてんぞ〜」

どんだけ様付けされたいのかしら?と内心でツッコミをしつつ笑顔で挨拶を交わし村を後にした。




お店に着いたら早速ソファによっかかり、完全に堕落しきっていた。


「やっと終わったー」

嫌まだ終わってないのですが...。私の依頼忘れてないかしら?この人。


「あ...あの私の依頼は、、、」

「そいえば、言ってなかったね。いいよ依頼受けてあげる。ちょっと気になることもあるしね...。」


最後らへんは、ディパー二が独り言のように呟いていたので聞き取ることができなかったが、その回答を聞いた瞬間心の中でガッツポーズをした。

心の中で、暴れていると急にディパー二が私に近づいてきた。


「報酬楽しみにしてるよ。"お嬢様"」


と耳元で囁かれて顔が真っ赤になってしまったのは、別の話。



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