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パニック関連

巨大な虫があらわれてあちこちに襲いかかる

作者: よぎそーと

 それは森の中からあらわれた。

 町の中にも巣くっていた。

 土の中に潜んでいた。

 ある日一斉に現れた。



 巨大な虫。

 小さいものでも1メートルを超える。

 巨大なものなら、全長10メートル近くにもなるような。

 そんな巨大な虫が世界各地にあらわれた。



 巨大虫は様々なものに襲いかかった。

 人間も例外ではない。

 その場で食い殺したり、巣に持ち帰って保存食にしていく。

 幼虫の苗床として卵を産み付けられる事もあった。

 この場合、孵化直後のエサになっていく。



 そうした虫があちこちから出現した。

 人類は即座に効果的な手段を講じる事もできずに殲滅されていった。



 あちこちに虫の巣が作られていく。

 建物ひとつが巣に作り替えられたりもした。

 人類は居場所を虫に奪われていった。



 対処法がないわけではない。

 相手は虫だ。

 殺虫剤などは効果がある。

 だが、巨大虫全部を撃退するだけの量を作る事が困難だった。

 巨大化した分、虫の耐性もあがっている。

 生半可な量の殺虫剤では効果が薄い。



 そもそも、原材料も生産設備も少ない。

 現状では巨大虫を駆逐する事はできない。

 何とか現状を維持するのが精一杯だ。



 それでも人類は抵抗を続ける。

 生存をかけて巨大虫と戦っていく。

 退けばその分だけ不利になる。

 現状維持の為にも、巨大虫を駆除し続けるしかない。



 終わりの見えない戦いである。

 巨大虫の繁殖力は高く、倒しても倒しても次が出て来る。

 しかし、それでも人は戦わねばならなかった。

 種の存亡をかけて。



 その為に、核兵器で都市を焼いた事もある。

 虫に制圧され、生存者も絶望的になった場所に限定してだが。

 そうやって一気に虫を焼き殺していった。



 土の中に作られた巨大な巣穴。

 そこに決死隊が突入していく。

 事前に殺虫剤を流し込み、可能な限りの駆除を行ってるが。

 それでも巣穴の中で生き残った者もいる。

 それらに襲われ命を失う者もいる。



 水源地の森などにはこうした強硬手段は使えない。

 汚染されたら人類にも影響が出る。

 なので、ドローンや人の手を使って根気よく作業を続けねばならなかった。

 銃や火炎放射器、幸生剤の噴霧器を使って虫を少しずつ駆除していく。

 当然ながら犠牲は大きい。

 殺虫剤の散布などもするが、汚染を考えて使用は限定的だ。

 どうしても大量の巨大虫と向かい合う事になる。



 そんな巨大虫とのせめぎ合いはいつ果てるともなく続いた。

 人が虫を駆除するのが先か

 虫が人を蹂躙し尽くすのが先か。

 結果は誰にも分からない。

 どちらもただひたすらに生存間を確保するために尽力をする。

 争いを激化させながら。

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