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星が無い世界

作者: 川理 大利

色々と伏線を散りばめておきました。

 いつも、頭上には星があった。どんなに辛くとも頭上には星があった。明るく煌めく星があった。例え、空が曇りだろうと雲の遥か上には星があった。しかし、ある日星が無くなった。突如消えたのだ。夜、ふと空を見上げるとそこには星がなかった。星の煌めきが無かったのだ。星が好きだったのに無かったのだ。テレビを付けてニュースを見ても突如星が消えたなどといったニュースは何一つ報道されていなかった。


 普段使うことの無いインターネット掲示板に星のことを書き込んでみるも、そもそも星とは何だと馬鹿にされた。晴れた夜空に散らばって煌めく天体であり、とても美しいものだ。宇宙空間にある。と書き込んだもののそんな幻想的なものこの世にあるか! そもそも宇宙とはなんだ! と書き返されてしまった。そう、誰も星の事など覚えていなかったのだ。覚えていないのは星だけではなく宇宙も同様だった。


 家の中にある星に関する本や家庭用のプラネタリウムや星座盤などといったものを探してみたものも何処からもそれらは見つからなかった。そう、まるで星にまつわるもの全てが無くなってしまったかのように。家は見覚えがある。しかし、何処か違和感がある。


 やがて、夜が明けて朝が来た。空は何事もないかのように青く晴れ渡っていた。しかし、肝心なものが無かったのだ。それは、太陽。太陽は地球も含まれている太陽系の中心に位置する恒星であり太陽も星に含まれているというわけだろう。だとすれば何故空は青く明るいのか……。だめだ。考えれば考えるほど分からなくなる。


 なんだか、考えるのに疲れてしまったので動画投稿サイトの動画を見ることのできるアプリを開きお気に入りの星に関する曲を聞こうとするもそもそもそれはなかった。確か無料のPVが公開されていたはずだったのにだ。そもそも、表示されている動画全てが見覚えの無いものであった。


 もう、何がなんだか分からない。そんな時、スマホのメールボックスに一通のメールが届いた。用件は、私は星を知っています。というものだった。少し文面に違和感があったが待ち合わせ場所に行ってみることにした。


 星の無い夜を越え、明るい朝がやってきた。見慣れているようで見慣れていない町を歩く。電車に乗り二駅先で降りて待ち合わせ場所の公園へ向かう。公園には見たこともない植物が植えてありそれを見て時間を潰していると1人、人がやってきた。


「あなたが、メールをくださった方ですか?」


「はい、そうです」


「なぜ、星は消えてしまったのですか?」


「消えた? いや、もともと見えないじゃないですか」


「もともと見えない……? だって、一昨日まで見えてたんですよ!」


「そんな嘘な。だって、ここ地底世界じゃないですか」


「地底……世界……」


 星はもう見ることができないのだろうか。

読んでくださりありがとうございます。


なぜ、地底に居たのかということの理由はしっかりと考えてあります。いつか、理由を話すかもしれません。

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