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MY song

駆け巡る衝動。

作者: caem



 季節は真夏。


 照りつける太陽からは逃れられない。

 汗を流すも息を切らすも立ち止まらず走り抜けていった。


 少し前のこと。

 予想だにしていなかった告白。


 つい断ってしまったが果たして正解だったのか。

 寧ろ、薄々気付いてはいた。

 いつかは答えなくてはと思いつつ遠回しにしてきたツケだろう。


 ただの友達でいればと。

 幼馴染みとしてあればと。


 心が苦しい。

 あんなこと忘れてしまいたい。

 行き違う群衆の隙間をぬって必死に叫び続けた。


 好きってなんだよ、と。


 多分、自分は幼いんだと思う。

 いつまでたっても子供なんだと。


 お母さん。

 教えてよ。

 どうしてお父さんを好きになったの?


 お父さん。

 教えてよ。

 どうしてお母さんを好きになったの?


 アタシはまだ子供。

 恋の一角すら意味がわからないんだから。


 いくら走り抜けても鼓動が鳴り止まない。

 ようやく足を止めた先に見えた夕焼けが嘲笑しているかのよう。


 大の字に寝転ぶ私は涙を溢し芝生と一体化した。

 どこか優しい風に委ねながら。

 これが「初恋」なのかなぁ。

 

 嬉し涙か、成長した証しなのか。

 夕闇迫る川縁で、頬を真っ赤に染めながら。



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― 新着の感想 ―
[良い点] この季節にピッタリな熱い展開ですね! 少女?の高揚感がビリビリと伝わってきます! あの淡い気持ち……純粋な恋をしてみたくなりました♪
2018/07/22 10:26 退会済み
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